こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。
福島県中部にある活火山の日本百名山に選ばれた安達太良山を登ってきました。
登山口から山頂までは比較的なだらかな道が続き、登山道の途中には山小屋もあるので、そこで休憩や宿泊をしたりもできます。またロープウェイも利用できるので登山初心者でも簡単に登れます。
この安達太良山の1番の名所である山頂付近にある「沼ノ平」は、まるで月面世界にいるような、すり鉢状の広大な火口が目を奪われます。
今回は安達太良山の登山レポートを書いたのでよろしければ参考にしてみて下さい。
安達太良山とは
安達太良山(あだたらやま)は福島県中部にある活火山である。日本百名山、新日本百名山、花の百名山およびうつくしま百名山に選定されている。山頂には二等三角点「大関平」1699.6m が設置されている。別名は、岳山(だけやま)、安達太郎山。山頂はその山容から、乳首山やおっぱい山などと呼ばれる。
出典:ウィキペディア(Wikipedia)
登山コース
安達太良山周回コース
標高1700mの安達太良山は日本百名山の一つに数えられており、多くの登山客に愛されています。ロープウェイを利用すると約1時間半ほどで山頂に到着するため、登山初心者や家族連れでも気軽にトレッキングを楽しめるのが魅力です。
また紅葉の名所としても知られており、毎年9月下旬から10月は多くの人で賑わいます。安達太良山に源泉を持つ岳温泉から奥岳登山口までは車で15分ほどと、手軽に自然を満喫することができます。
出典:岳温泉観光協会
総距離 | コースタイム | 累積標高差 | 日程 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
9.8km | 上り3時間+下り2時間 | 837m | 日帰り | 初級 |
YAMAPから登山コースの地図をアプリにインストールしておきましょう。
登山時期
登山開始
AM8:05 安達太良山の奥岳にある駐車場に着きました。8時の地点で駐車場はこの混み様です。
ここ「あだたら高原駐車場」は1500台駐車可能で無料となっています。
AM8:06 駐車場を出てすぐの入口付近に「安達太良山奥岳登山口」の標識がありました。
登山口の標識の先に「あだたら高原レストハウス」内にトイレと食堂と売店があります。
その奥には「あだたら山ロープウェイ」があるので利用する方はこれを使って薬師岳まで一気に登ることができます。
料金は大人片道1,050円、往復1,750円です。
西吾妻山もそうでしたがスキー場にもなっている日本百名山です。
また敷地には温泉「奥岳の湯」もありますので登山やスキーで運動した後はここで汗を流すこともできるので便利ですね。
AM8:10 今回は安達太良山山頂を目指すのにこの奥岳登山口から行くことにします。
整備された登山道で広くて歩きやすい。まだこの辺りは紅葉が始まったくらいですね。
AM8:20 ここで薬師岳方面とくろがね小屋方面に分かれます。
ここはくろがね小屋方面を目指すので右に行くことにします。
ここから滝や渓流が見所の「あだたら渓谷奥岳自然遊歩道」に行くこともできます。
今回はスルーして次回の楽しみにとっておくことにします。
AM8:26 暫くすると急登で道が少し荒れている旧道と
緩やかで整備されている馬車道の2手に分かれます。
途中で合流するので旧道より少し距離がありますが歩きやすい馬車道を行きます。
馬車道は杉の木が多く、道がよく整備されていますね。
AM9:19 杉の木が減って、紅葉した広葉樹林が増えて緩やかな坂が続きます。体力はまだまだ余裕。
くろがね小屋が見えてきました。
AM9:41 くろがね小屋に到着です。かなり大きな建物で休憩や売店はもちろん宿泊や温泉に入れます。
10時から小屋は開くので外で待つことになりましたが、じっとしていると結構寒いです。
昔からくろがね小屋はあったと思わせる年期の入った鐘がありました。
この後小屋でトイレ休憩と山バッジをゲット。
因みに山小屋には売店やトイレの他にも温泉と宿泊が利用できるようになっていて、寒い時期にはここを目的に来るだけでも良さそうですね。
温泉源が近くにありましたが、当然有毒ガスが発生しているので立入禁止になっています。
ガスってきました。これって温泉源から出ているガスではないよね?ガスが晴れるまで待つことにします。
1時間程待ちましたが一向に良くならないので先に進みます。
大きな石や岩がゴロゴロ出てくるようになりました。
AM11:12 「峰の辻」に到着です。
地面が平らで広く、座れそうな石もあるので休憩にも良さそうです。右に行くと安達太良山山頂に続くのでそちらに向かいます。
岩にペイントがしてあるのでそれを伝っていきます。
もう少しで稜線に出れそうです。ガスも晴れてきました。
AM11:44 これが安達太良山の一番の見所「沼ノ平」に到着です。またちょっとガスってきた。
おっしゃ!少し待ったらガスが晴れてくれました。
真ん中だけ平らで何もないので北海道の大雪山にある「御鉢平」に似ています。
次はいよいよ山頂を目指します。
外国の砂漠にありそうな風景です。
PM12:09 山頂付近でまたもやガスってきました。この奥にある盛り上がった所を登れば山頂です。
安達太良山山頂
PM12:14 安達太良山山頂に到着です。
三角点にタッチ!
山頂は思ったより広いです。
南側は「和尚山」が見えます。
東側は福島県安達郡が広がっています。
西側は「船明神山」。奥には「磐梯山」が見えます。
運よく山頂が晴れてくれたので長いこと満喫できました。
さて、下りましょう。山頂までは岩を登るのでこのようにチェーンや梯子を使うことになります。
実は山頂だけでなく、手前にも看板が立っているんですよ。
しかも標高1,700mと書いてあるのでここで記念撮影している人が結構いました。
本当の山頂は混むと危ないですし、こだわらない人はこちらでも良いかもしれないですね。
帰りは薬師岳方面から下山します。
少し下った所に「鉄山」が良く見えるスポットがありました。一番奥にある大きい山がそれです。
ガレ場が少々ありますが、特に歩きにくいといったことはないようです。
樹林帯まで下りてくると木道が敷いてあるのでかなり歩きやすくなります。
綺麗に紅葉していたので思わず足が止まってしまいますね。
PM13:55 「あだたら山ロープウェイ山頂駅」に到着です。
下山する人はみんなこれに乗っていましたが、僕はお金がもったいなかったので自力で下山します。さて次は薬師岳に行きましょう。
山頂駅から山頂までのルートを殿下も登山していたみたいですね。
PM13:58 山頂駅から少し歩くと「薬師岳展望台」に到着です。「薬師岳」の標識があります。
それともうひとつ「この上の空がほんとの空です」と書かれた標識が立っています。
だけどガスっていて何も見えない。
その他に祠と鐘がありました。
10分程ガスが晴れるのを待ちましたがこれ以上は良くならないので残念ながら諦めます。
これでも山全体が紅葉している様子が撮れたので良かったのかな。
先程よりも道が狭くなってきました。
やはり自力で下山する人は前後に人の気配がないので僕だけのようですね。
PM14:19 「五葉松平」に到着です。特に何もないです。
さらに下るとぬかるみや水たまりなどの水はけの悪いエリアを通ることになります。
そして藪の中に入る場面や道も崩壊している個所もありました。
これはみなさんロープウェイ使っていたのが何となく分かった気がします。
後はスキー場のコースをただ下るだけ。
PM14:44 最初の薬師岳とくろがね小屋方面の分岐点に戻ってきました。
PM14:54 下山完了です。
この後、汗を流すために「岳の湯」にて入浴です。料金は300円と格安。
注意点
- 奥岳登山口~薬師岳の間の区間は道がぬかるんでいたり、崩壊しているので足元に注意しましょう。
- 有毒ガスによる死亡事故もあるので、近づいたり吸引しないように注意しましょう。
安達太良山の周辺施設
最後に
今回の安達太良山を登りましたが、くろがね小屋方面のルートは道が整備されていて緩やかな坂なのでとても歩きやすく、見所である「沼ノ平」の展望は北海道の大雪山で見た「御鉢平」を彷彿させる素晴らしい景色でした。
山頂までは休憩なしで行くと3時間程で着くことができ、ロープウェイや山小屋、温泉もあるので初心者や小さい子供でも楽しめる良い山だと思いました。