こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。
北海道の火山でも昔から何度も噴火を繰り返していることで有名な山といえば十勝岳。
大正の大噴火では美瑛や富良野の森林や町を襲い、多くの人が犠牲になった歴史を持ちます。
最近では1989年に噴火したので火山活動には警戒しなければいけない山です。その様子は美瑛町からでもガスの噴出が目立ち、もくもくと煙を上げているのが見えます。
実は2017年の6月に一度登りにきたことがあったのですが、半分まで来たところで強風とガスによる視界不良、なにより寒すぎてヤバイと思ったので泣く泣く諦めたことがありました。なので今回はそのリベンジになります。
十勝岳とは
十勝岳(とかちだけ)は、北海道の中央部の上川管内の美瑛町・上富良野町、十勝管内の新得町にまたがる標高2,077 mの活火山。大雪山国立公園内の十勝岳連峰(十勝火山群)の主峰である。日本百名山及び花の百名山に選定されている。十勝川(トカプチ)の源流であることが、山名の由来とされている。
出典:ウィキペディア(Wikipedia)
十勝岳登山コース
十勝岳コース
望岳台が登山口となっており、 大正噴火の泥流跡を登ることとなります。 昭和噴火口まで来ると有毒ガスが風に乗って流れてきますが、その後山頂まで緩やかな傾斜が続きます。
距離 | コースタイム | 標高差 | 日程 | 難易度 |
10.2km | 上り4時間10分+下り2時間50分 | 1,145m | 日帰り | 中級 |
YAMAPから登山コースの地図をアプリにインストールしておきましょう。
登山時期
登山開始
AM5:39 前日というかここ最近知り合いの人の家にお世話になっていたのでそこから朝一で登山口である望岳台まで車で来ました。
旭岳を始め美瑛岳、美瑛富士、上富良野岳が一望できるので記念撮影にはもってこいです。
気を付けたいのは駐車場の数が少ないので早めに来ないとあっという間埋まってしまうのでお早めに!
吹上温泉コース登山口がある白銀荘との分岐点があり、そちらから来る場合はここに出ます。
始めは傾斜が緩やかな砂利道を歩いていきます。
晴れていて気持ちが良いのでどんどん足が進んでしまいますね。
暫くすると十勝岳避難小屋が見えてきます。
AM6:41 十勝岳避難小屋に到着。
ここは 2006年春に積雪により破損し解体されましたが、2008年に再建されたそうです。
現在は利用可能となっています。
前来たときは強風の中ドローン飛ばして遊んだのは楽しかったな。
避難小屋を過ぎると急な岩場を登っていくことになります。
AM7:43 昭和噴火口に到着。2年前ここで危険だと判断してリタイアしたんですよね。
その時に冬装備で登っていた人も引き返してきて「辞めておいた方がいい」と言っていたのを覚えています。
あの時に行けなかったその先を今回は行けるとなるとテンションが上がってきますね。
ですが有毒ガスが風で流れて来てゲフンゲフンとなるのでタオルを忘れずに!
迫力満点な火口!
左右の火口の間にできている道を辿って歩いて行きます。
写真では収まり切れない程のスケールが広がっていて圧巻!
山頂がはっきり見えるところまで登ってきました。
最後は今までにないくらいの急登でどこから登るの?ってくらいぱっと見わからないです。
ここの場合は右側から行きます。崩壊している個所もあるので注意です。
後ろを振り返ると有毒ガスが2か所程から凄い量を噴出していて辺りが覆われているがわかります。
風向きによって登山道にも流れてくるから恐ろしいですね。
自然の力を肌で感じることでしょう。
最後の最後にガスってきた。
十勝岳山頂
AM8:49 十勝岳山頂に到着。これで2年前のリベンジで完了です!
山頂は基本ガスってる感じなので 一時間程晴れるのを待ちますが、それでも一瞬だけ。
もう一時間早く来てれば良かったかな。
ちょっとガスっててもこれはこれで神秘的な気がしてありかな。
美瑛岳だけも見ることができました。十勝岳山頂からそちらに向かうルートがあるので物足りなさを感じる人は行ってみてどうでしょうか。
下山時は同じ道を通るからちょっとワクワク感が減ってしまいがちなんですけど、十勝岳は大パノラマを楽しみながら帰れるところが良いですね。
この場所なんかは雪渓が奥まで続いていてまるで川のようです。
どこまでも広く雄大な大地をこれでもかというくらい堪能してお腹一杯に楽しみました。
後は少しだけですが、下の方で花を探してみました。
ミヤマアキノキリンソウ
エゾノマルバシモツケ
AM11:56 下山完了です。
途中で雨が降ってきたので本降りになる前に帰って来れました。
いや~危なかった。
余談ですがグーグルマップで十勝岳を上から見るとなんと「つちのこ」と書かれたナスカの地上絵的な物があるので是非登山の際にチェックしてみてはいかがでしょうか。
注意点
- 活火山なので有毒ガスが絶えず噴出しています。口と鼻を覆うタオルやマスクを持参した方が良いでしょう。
- 夏山登山と思っていたら遭難して凍死して発見された事故があるので防寒着や道迷いに注意。
十勝岳の周辺施設
最後に
今回の登山は過去のリベンジができたということで心残りだったものが解消されて気持ちがスッキリしたので良かったです。
実際に登っている最中は2年前のことを鮮明に覚えていてここで道に迷いそうになったとか、ここであんなことを話し合ったなとか色々思い出してくるものです。
今度は他のコースから登ってみてまた違った十勝岳を発見できたらいいなと思います。