【登山レポート】日本百名山 利尻山【鴛泊コース】

日本百名山

こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。

今回は日本百名山で最北端の山、利尻山に行ってきました。

この山に登るために天気予報を見ながら何日も稚内で停滞していて、北海道の天気は本州に比べて変わりやすいのですが離島はさらに変わりやすいので大変でした。

なのでその日しか予定が取れない人は当日晴れていれば超ラッキーだと思います。

晴れた日には山頂からは360度の海のパノラマが望め、隣の礼文島まで見ることができたりします。

また危険なヒグマやエキノコックスを持っているキタキツネがいない為安心して登山を楽しめます( 2018年6月に海を渡って上陸してきたヒグマが確認されたがその後痕跡がなく死亡したか海を渡った為終息宣言に至っています)。

山行データ

時期:2019年7月4日 晴れ 
場所:北海道利尻郡利尻富士町鬼脇
登山スタイル:日帰りピストン
パーティ:単独
登山タイム:10時間56分
登山コース:鴛泊コース

※本サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

利尻山とは

利尻山(りしりざん)は、北海道の利尻島に位置する独立峰で標高1,721m。利尻町、利尻富士町の2町にまたがる成層火山で、利尻礼文サロベツ国立公園内の山域は特別区域に指定され、日本百名山、新日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。

出典: ウィキペディア(Wikipedia)

利尻山登山コース

鴛泊コース

中級者向けの登山者の多い一般コース。5合目まで緩やかな樹林帯で、6合目は森林限界を抜けて急登になっていきます。8合目には避難小屋があり、9合目には小さな火山岩の斜面を登りきった先が山頂になります。

総距離コースタイム標高差日程難易度
12.2km上り5時間5分+下り3時45分1,506m日帰り中級
出典:日本百名山登山支援

YAMAPから登山コースの地図をアプリにインストールしておきましょう。

登山時期

出典:日本百名山登山支援

フェリーに揺られながらやってきました利尻島。

フェリー乗り場から1時間半程歩いて「 利尻北麓野営場 」に到着。

建物や設備が綺麗で清潔感があるキャンプ場で料金は500円です。

下の方にもキャンプ場はありますが登山当日に朝から30分以上の歩きで無駄な体力を使いたくなかったので、登山口の目と鼻の先にあるこちらのキャンプ場を利用することにしました。

テントを張って荷物を降ろしたら坂を下ってセイコーマートまで夕飯を買いに行ってきます。なぜ来るときに買わなかったのか。謎です。夜になると特にやることがないと思っていたのですが、テントの近くをリスが動き周っていてその音を聞くのなんだか楽しくて素敵な夜を過ごせました。

登山開始

AM4:54 翌朝になり登山開始します。鴛泊コースの登山口は「 利尻北麓野営場 」の敷地内にあるので出発が非常に楽です。

「日本名水百選」に選ばれた利尻山の湧水「甘露泉水」があるので給水しておきましょう。

でも中にはミネラルや鉄分豊富な湧水でお腹を下したりするので心配だったら水道水の方が良いかもです。

AM5:06 湧水からすぐに3合目。なだらかなので登りやすい道が続きます。

途中泥濘んでいる個所もあるので滑らないように。

AM5:37 4合目野鳥の森に到着。ここまで来ると泥濘は大分ましになり、引き続き林道を歩くことになります。

赤い実がなっています。

AM6:11 5合目雷鳥の道標に到着。

利尻島にはエゾライチョウがいるらしいですよ。

そしてこの5合目から一気に急登になっていきます。

グロテスクな植物

AM6:32 暫くすると6合目第一見晴台という開けた場所に出ます。

晴れていればここから礼文島が見ながら休憩すると気持ち良いです。

6合目から10分程でトイレブースがあります。

AM6:58 7合目胸突き八丁に到着。

本当に胸を突き破るくらい急登で心拍数が爆上がり。

まだまだ急登が続き、どんどん体力がもっていかれます。

AM7:41 第二見晴台に到着。ガスっていて何も見えず。

よくわからない植物ですが、とても可愛らしい。

ミヤマオグルマ

何の植物だろう

紫色の松の実

ウコンウツギ

AM7:56 8合目長官山に到着。

チシマヒョウタンボク

尾根筋を歩くと避難小屋が見えてきます。

こちらの避難小屋は緊急時以外は使用禁止だそうです。

エゾフウロ

山頂が見えず、体力の消耗と相まってどこまでも続くような錯覚に囚われます。

AM8:35 9合目に到着。ここにもトイレブース有りなので登山客には助かりますね。

ボタンキンバイ

大き目な岩の合間を抜って登ります。かなりの急登。

アズマギク

晴れ間が見え、山頂までもう少しの所までやって来ましたが、小さな火山性の浮石で足場が不安定なので注意しながら登ります。

因みにここは上級向けの沓形コースとの合流地点となっています。

利尻山山頂

AM9:49 利尻山山頂に到着。最後の最後に晴れてくれて良かった!

実はここは最高峰ではなく標高1,719mの北峰になります。

本当の最高峰はその先の南峰で標高1721m。しかし崩壊の危険がある為進入禁止になっています。

ここの景色はなんだかラピュタっぽい雰囲気で好きですね。

360度の海は見れませんでしたがその代わりに雲海が見れたのでこれはこれで絶景です。

山頂には燕がピュンピュン飛んでいますが、ハエやアブも凄い沢山いるので結構うっとうしいです。

ロウソク岩のダイナミックな存在感に圧倒されます。

エゾノハクサンイチゲ

下山時に晴れている姿を写真で撮ることができました。

この後一瞬にしてガスってしまったので撮っておいて良かった。

AM15:50 下山完了。最後はもう足がくたくた。

キャンプ場には無料の靴の洗い場があるので利用させていただきました。

登山後にはキャンプ場から30分下ってこちらの「利尻富士温泉」でさっぱりしてきました。

500円というリーズナブルな料金です。

「利尻北麓野営場」の管理人さんに教えてもらった喫茶店「グランスポット」のホタテカレーを食べに行きました。良く煮込んであるルーにジューシーなホタテがとても美味しかった のでオススメです。

注意点

  • 9合目の火山性の小さな岩がゴロゴロと足場が悪く滑って怪我をする可能性や崩壊箇所があるので崖から転落したりするので注意しましょう。
  • 山頂にある最高峰1,721mの南峰に続く道が侵入禁止なので無理に行こうとしないで下さい。
  • キャンプ場と食料の置いてある店まで歩いて1時間半程の距離があるので買い出しは先に行っておきましょう。

利尻山の周辺施設

最後に

特に難しいコースではなかったですが、標高差がある為体力をかなり消耗してしまうのが分かりました。ですが山頂から望める景色は他の山では見ることのできないような素晴らしいものだったと思います。また離島ならではの時間がゆっくりしていて地元の人達がフレンドリーで雰囲気が良かったので登山だけでなくてももう一度来たいと思う最高の島でした。

編集:昭文社 地図 編集部
¥1,210 (2022/11/03 14:26時点 | Amazon調べ)
著:深田 久弥
¥990 (2022/11/03 14:27時点 | Amazon調べ)
編集:山と溪谷社=編
¥2,376 (2022/11/03 14:28時点 | Amazon調べ)

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村


登山・キャンプランキング

コメント

タイトルとURLをコピーしました