こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。
人生でやってみたい事と言えば皆さん何を思い浮かべるのではないでしょうか。そのひとつに自転車で日本一周があげられたりします。
実は私も以前自転車で全国各地を走って日本一周をした経験がありますが、いつも順調に旅が続けられた訳ではなく様々なトラブルに遭いながらも完走することができました。
では実際にトラブルとはどういったものがあるのか。また、どのように対策や対処して安全に自転車日本一周をしていくのか。
今回は自転車日本一周における困ったトラブルと対策を紹介していきたいと思います。
タイヤのパンク
自転車旅で避けては通れない必ず起こるトラブルとしてタイヤのパンクがあげられます。
路面には釘やビス、ガラス片などの鋭利なものが落ちていることがあり、気づかないうちにうっかり踏んでしまいパンクしてしまい、転倒やホイールが歪む原因になるので早急に対処しなければいけません。
そうなると近くに自転車屋がない場合は自分で補修することになるので、パンク修理キットと空気入れと予備チューブは常に携帯しておく必要があります。
パンク修理キットは100均の物でも大丈夫、空気入れはエアゲージの付いた物が最適、予備チューブはチューブが裂けたりどうしても補修が上手くできなかった時に使います。
修理の方法ですが基本的にはパンク修理キットのパッケージの裏側やネットなどに上がっていてぶっつけ本番でもいけますが、旅に出る前に練習しておくとスムーズに対処できるのでやっておいて損はないですね。
破損
自転車に荷物を載せて走るというのは常に自転車に負荷をかけているということになりますので、破損することもあります。
私の場合は泥除けの支柱部分のプラスチックが割れたり、キャリアのボルトが折れたりしました。人によってはスタンドが折れた、ペダルが割れた、ホイールが割れたとか歪んだ、スポークが折れたなどがあるみたいです。
自転車はきちんと旅用のランドナーやクロスバイクなどのタイヤがそれなりに太く、スポーク数が多く、フレームが頑丈なタイプがオススメ。
たまにロードバイクで日本一周される人もいますが破損回数が多く、修理代で自転車本体がもう1台買えるくらいの金額になってしまう事もあるそうです。
あとは破損した時に他の部分に干渉して押して歩く事すら困難になるので、その部分を取り除く為の工具(六角レンチ、ドライバー、ペンチ、ニッパー等)を持っておくと良いです。
盗難
コンビやスーパー、観光地などに寄る時はどうしても一時的に自転車から離れることになりますので、つけっぱなしの荷物は盗難の被害に遭う事も考えられます。
そうならない為にも自転車から離れる場合には自転車カバーでしっかり覆ってカバーごと施錠する事をオススメします。鍵は100均のものでOK、自転車カバーは丈夫な施錠穴が2つ開いているものが良いですよ。
私自身は人から被害を受けたことはないのですが、カバーかけずに少し自転車から目を離した隙にカラスに荷物を荒らされて食料を取られた経験がありますし、他の旅仲間はサドルや調理器具、酷い時には自転車ごと盗まれたりしたことがあったそうです。
また、自転車以外でも格安ゲストハウスなど個室のない空間で宿泊する際にも注意が必要です。
実際に宿泊者の私物が盗まれて警察沙汰になった事があり、なんと犯人はその日一緒に仲良く食事を楽しんでいた人だったのだから驚きです。
どこで誰が隙あらば狙っているかわからないので、できればロッカー付きだったり、個室のある場所を選んで宿泊するようにしてください。
紛失
自転車に乗っている時は荷物をしっかりと固定せずに走っていると気づかないうちにタオルをなくしたり、観光地を後にした時にポケットに入れていたと思っていた財布は無くしてしまった事がありました(観光案内所に届けていただき無事でした)。
紛失しない為には、毎回決まった所に入れる癖を付ける事です。
財布を紛失してしまったら、自分の立ち寄った警察や観光案内所などに聞いてみて下さい。後は予備の財布や現金をバッグに入れて置いたり、スマホの電子マネーをチャージしておく事で、一時的に紛失していた時でも移動や食事ができるので必ずやっておいた方が良いです。
食料の確保
場所によってはコンビニが一軒もないような田舎道も通過する事になりますので、そこで問題となるのが食料確保です。
バイクであれば燃料はガソリンですが、自転車であれば漕ぐ原動力になるのは自分自身で燃料は食べ物・飲み物になります。
私も食料のない状態で起伏の激しい山岳地帯や海沿いを走っていた時にはハンガーノックと言われるエネルギー不足に陥り、その場で倒れ込んで30分から1時間は立ち上がることすら困難な状態になった経験があります。
なので、山岳地帯や海沿いなどの何もない所はもちろんですが、街中でも常にパンや飴などの食料を携帯してしっかりと長めの休憩を取って無理しないように心掛けて欲しいですね。
電源の確保
自転車旅ではスマホやライトなどの電化製品の充電は食料を確保するよりも大変だという事を言っておきたいです。
私が旅していた時に利用していた充電スポットは主にイートインコーナー(マック、コンビニ、スーパー)と漫画喫茶と健康ランドとゲストハウスで行っていました。それでも中には充電禁止の場合の所も結構あったり、田舎すぎる所にはそもそもこれらの施設がないのでかなり限定です。
なので私の場合は近くに充電スポットがない場合はソーラーパネルを使って移動中にモバイルバッテリーに充電することで解決していたので、電池が全くなくてもうどうしようもない状態にはなりませんでしたね。
ソーラーパネルとモバイルバッテリーはセットで持っておくとかなり便利です。
ガスバーナーの燃料缶が売っていない
日本一周のような長期の旅をする場合の調理用に使うシングルガスバーナーは燃料である山岳用のOD缶であると売っている店舗が少なくて入手が困難で価格が高いです。
私はそれで失敗して旅中はほとんど自炊していませんでした(半額弁当とパンで乗り切りました)。
逆にCB缶と言われる家庭用のカセットボンベが使えるガスバーナーであれば、スーパーやコンビニ、100均等のどこでも安価に入手することが可能で、自炊をするのであれば絶対にこちらをオススメします。
災害
日本一周でも怖いのが毎年訪れる災害の脅威です。
例えば地震、台風、大雨、大雪などがあげられ、幸い私が日本一周していた時の期間は台風のみでしたので大事に至らなかったのですが、その次の年からは北海道で地震、近畿や九州で大洪水といった事が起こるようになりました。
その為、危険を感じたら近くの大きな建物に避難するようにしてください。台風はある程度ネットで情報が知れるので、無理して先を急ぐような事は辞めてホテルや漫画喫茶や健康ランドでお金出してでも通りすぎるまで待機するのが吉です。
交通事故
自転車は交通事故を受ける被害者と起こす加害者の両方になりうる乗り物であることを肝に銘じておかなければなりません。
被害者となる場合は、基本的に自転車は道路の路肩を走ることになりますので、車に追い越しをされる際に車間距離が下手なドライバーに横から追突される可能性があったり、左カーブの際(ウィンカーなしや直前で点灯させたりもする)に自転車が通り過ぎる前に急に曲がって来て巻き込まれる可能性がありますので注意して走行しましょう。
加害者となる場合は、十字路やT字路で壁があり見通しが悪い状態に多い一時停止をしなかった為に歩行者に追突することなのでこちらも注意して走行しましょう。
もし万が一事故を起こしてしまうかもしれないので、「自転車保険」に加入する事をオススメします。私も加入していた全国チェーンのサイクルベースあさひの自転車保険なら1年間3,430円と格安です。
他にも事故や故障で自転車が動かなくなった時のロードサービスもあります。詳しくはリンクから↓
交通事故の被害者と加害者でどちらにせよ、自転車が破損したり、大怪我を負ってしまうと旅はそこで終了となりかねないので繰り返しますが十分注意しましょう。
お風呂に入れない日が続く
場所によっては入浴やシャワーを浴びる施設が見つからない場合もあってお風呂に何日も入れない状態が続く時もあります。
私も最高で10日入れなかった時がありましたが、もうそのくらいになると汗臭いを通り越して獣臭がしてきて、自分でも分かる程酷かったです。
毎日入るのが理想ですが入浴費も結構掛かるので、入らない日は水で濡らしたタオルで体を拭いたり、着替えたりはした方が良いでしょう。
因みに北海道、東北、九州は比較的入浴費が安かったと思います。
温泉雑誌の北海道版「HO」や全国版の「温泉博士」には雑誌を提示すれば無料で入浴できたり、割引が利いたりするので活用していくのも有りです。
中には石鹸やシャンプーがない入浴施設もあるので携帯しておきましょう。
寝床が見つからない
今夜はどこで寝ようかと毎日考えなければいけないのが、日本一周の旅です。
ホテルやゲストハウス、漫画喫茶、健康ランド、キャンプ場などの施設を利用して宿泊は可能ですが、それらがない場合はあまり公には言えないですが、人目の付かない休憩できそうな場所を見つけてそこでテントを張って野宿して一晩を明かします。もちろん宿泊禁止と注意書きされていれば泊まれません。そこは休憩という名のグレーゾーンなので「人のいないに夜来て早朝に人が来る前に出ていき痕跡を残さないが鉄則」です。
なので、どこで寝ることになってもいいようにテントは必ず持っておいた方が良いでしょう。
寝る時は野良猫にも注意
心身ともに疲れ果てている時に癒しになる野良猫。
そんな可愛らしい存在も少し油断をしていれば旅の脅威になることもあります。
何故かと言いますと彼らは寝ているテントに小便をかけるマーキングという行為をしてくるからです。
それを知らなかった私は野良猫が沢山いて寂しくないからと言う理由で野宿場所に選び就寝したのですが、夜中雨が降っていないのにもかかわらず床が浸水している事に気が付き、慌てて濡れている所に近づくと強烈な刺激臭。近くには猫しかいないので彼らだと確信しました。
その後はテントと寝袋を洗剤で洗って乾くまで干しておかなければならず、乾いた後も臭いまではとれずで散々な事になったので皆さんも注意して下さい。
騒音被害
寝床の場所がやんちゃ系の人が集まる集会所であったりした場合はその日は騒音で眠れず絶望的になります。
私の場合は自転車で行ける距離で他にテント張って眠れる目星があるならそちらに行くなりして対処していましたが、他に目星が全くない場合はテントに籠っていました。こちらのテントの存在には気づいていたようでしたが、案外悪戯されたりはしなかったので大人しく去ってくれるまで辛抱強く待つが良いかもしれませんね。
風邪を引く、虫歯などの体調不良
長期間の旅で外での生活を続けながら、全国色々な場所に行くのでどこかしらで風邪を引くことや体調不良になることもありえます。
私も虫歯や気管支炎、1週間程の風邪を引いたこともありましたが、幸いその時には親族や知人、ゲストハウスにいて休息していたから良かったです。
そうなってしまわない為にも休憩や食事はしっかりと取り、毎日歯を磨き、少しでも気分が優れないなら薬を飲んで早く寝ることを常に意識しておきましょう。
医療費の自己負担額が軽減されるので健康保険証と風邪やアレルギーなどの薬は必ず携帯しておいてください。
冬
冬の時期は雪が積もっていてまともに自転車が漕げないです。
それでもあえて自転車で雪道を走ることに快感を感じている変態な人もいますが、基本的には冬になる前に旅を終わらせるか、中断して家に帰るか、沖縄などの暖かい地域に越冬するか、サトウキビやスキーなどの季節労働しているかの4パターンです。
私の場合は沖縄に約3カ月程国際通り近くの格安ゲストハウスに滞在し、ドンキやイオンもあったので、食費も大分安く抑えて生活することができました。
宗教勧誘
自転車で観光地や休憩していると宗教勧誘に遭うこともあります。
私の場合も旅中は3団体から勧誘され、相手の方から「どこから来たの?」「旅のお話聞かせて下さい」「奢ってあげるよ」とか親切でフレンドリーに話しかけられます。最初は「良い人も世の中にはいるんだな」と思ってノコノコついて行き話をしていると次第に「この神様や仏様、〇〇さんは凄くて、みなさんお祈りをしたら病気や悩み事がなくなりました」という話になっていき初めてこれは宗教勧誘だと気づきました。
どうやって見極めるか、私個人の感覚ですが初対面なのに距離感が近すぎる人や相手を無理やり誘おうとする人はちょっと怪しいと思って下さい。
本当に根は真面目で良い人ではあるのですが、宗教に興味がないのであればNOとはっきり言ってしまいましょう。
話のネタとして敢えて関わってみる手段も旅を面白くするかもしれませんが、個人情報を聞かれたりする危険もあるので、その辺のリスクを考慮しなければいけないでしょう。
セクハラ・ストーカー・性的被害
旅中は特に女性の旅人はゲストハウスなどの格安宿に泊まっているおじさんなどに気に入られて、セクハラ発言やストーカーされる人が結構の割合でいるそうです。
女性の旅人はあまり見かけないので、気持ちが高まるのはよくわかりますが相手に迷惑をかけるような事は止めましょう、おじさん達。
しかし、そのような被害は何も女性だけとは限らず男性も被害に遭うケースもあります。
いわゆるホモセクシャルな人が「家に泊まっていけよ」と誘って、寝ている間に襲ったりするそうです。旅人の仲間もそれで襲われました。そのような人の特徴は独身の場合が多く、距離が近かったり、家に泊まらせようとしてきますので注意しなければなりません。
被害が及びそうになったら警察に連絡するとか言っちゃっても構わないと思います。
説教おじさん
ゲストハウスなどの宿に出没する説教おじさんがいます。
私の経験ではゲストハウスに来た定年を迎えたおじさんが宿泊していて、テーブルを囲って一緒に食事していた時がありました。若者が仕事を辞めて日本一周を楽しんでいる事が気に入らないらしく「俺は定年後に旅をしているが、結婚もして子育ても終わって社会の義務を果たしたし、お金もあるし、時間にも余裕があり計画的で正しいやり方だが、若者が仕事辞めて旅するのは社会の義務を放棄し、将来プランも何も考えていない間違ったやり方だ。」というようなニュアンスで私を含めた他の若者達に説教し侮辱してきました。
このようにどこの宿にも若者に説教するおじさんが度々見かけられるので、宿によっては50歳以上は宿泊できなかったり、連泊禁止のルールを設けた施設も出てきました。これには普通に宿泊したいだけのおじさんにも大変迷惑でしょうから、説教して侮辱する行為は止めれば皆で楽しくやっていけるのではないでしょうか。
このような事を言い始めたらその場から離れる事をオススメします。
話長いおじさん
休憩中や走行中に出没する話長いおじさんもよくいますね。
「話聞かせて下さい」というファーストコンタクトから途中からおじさんの自分語りになってしまい何十分も聞く事になることがあります。「これから〇時までにいかなければならない」とは言っても基本的には話を聞いてくれないので「それではまたどこかでお会いしましょう!」と言って切り抜けて下さい。
宿の長期滞在者(主:ぬし)
格安ゲストハウスに出没する長期滞在者も中には旅人に牙を向けてくる人もいます。
初めて来た人に横暴な態度や偉そうな態度で接してくることがあり、独自のルールを設けたりと不快な思いをさせてくる通称主(ぬし)という存在がなかなか癖が強く厄介。
そのような人は関わらないでおくか、もう少しお金を出して別の宿(観光客用)に行くとかすれば何とかなる場合が多いです。
どうしても格安ゲストハウスは安いが故に幅広い層の人が利用でき、おかしな人に遭遇する確率が高くなるので、金額フィルターで少しでも遭遇する確率を減らす事ができます。
いびき爆音おじさん
ゲストハウスやライダーハウスなどの色々な人が集まる宿で相部屋になると、高確率でいびきをかいて寝ているおじさんがいます。普通のいびきならある程度我慢できますが、稀にとんでもない爆音の人がいて、うるさすぎて眠れないトラブルが起こることがあります。
いびきは本人に言っても直ぐに治せるものではないので、そこのオーナーやスタッフに場所を移動してもらうか、自分が移動できるかを相談してみましょう。
ただ、大部屋しかなかったり、移動を断られてしまうことがあるので、その場合は耳栓を使って下さい。
耳栓はある程度の音を遮断できるので、ないよりは絶対にあった方が良いです。
最後に
自転車日本一周した私が経験してざっと思いついたトラブルやその対策を紹介しましたが、しっかりと事前に情報を知っていれば、いざという時に動けて未然に防げるのではないでしょうか。
皆さんも自転車日本一周をする際には気を付けて一生に一度の思い出を楽しく過ごしてくださいね。