地球温暖化の加速で夏と冬の二季になる?これからのキャンプ事情を予想

キャンプ

近年、春と秋がやけに短くなったと感じることはないでしょうか。

3月中に桜が咲いたり、11月になってようやく紅葉したりと暖かい時期が昔と比べて増えて、季節の変わり目と言うものがあまりなくなり、「気づいたら夏」「気づいたら冬」という感じで1年のほとんどが夏か冬しかないのでは?という感じがしています。

これは地球温暖化が加速したことで原因で起こっているとされ、日本にもともとあった四季がこれからは二季になると言われています。

そうなるとキャンプで過ごしやすいとされる春と秋ががなくなれば、キャンプ界隈はどうなるのでしょうか。

今回は、地球温暖化の加速で夏と冬の二季になるこれからのキャンプ事情を予想していきます。

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地球温暖化が加速して地球沸騰化

産業革命以降、人間は石油や石炭などの化石燃料を燃やすことでエネルギーとして利用し、経済を発展させていきました。ただその時に排出されるCO2(二酸化炭素)は、気温を上昇させる温室効果ガスとして大気中に広がり、地球全体のCO2濃度は今も増加傾向になります。これらのプロセスのことを「地球温暖化」と言います。

WMO(世界気象機関)によると世界の平均気温は年々上昇しており、2023年7月には世界の平均気温は16.95度で、過去最悪だった2019年7月の16.63度を上回りました。

近年日本では夏の気温が全国各地で35℃以上の地域も珍しくなく、中には40℃近くに達する所もあります。熱中症になって病院に運ばれる人も年々増えており、外に出ること自体が命の危険となっています。

また、季節外れの猛暑により「地球温暖化」では最早適切ではないくらいに気温の上昇が著しくなりすぎてしまい、「地球沸騰化」と言う新たなワードが専門家から言われるようになりました。

地球温暖化から地球沸騰化に伴い気温がどんどん上昇すると異常気象が起こりやすくなる事も確認されています。

干ばつによる生活用水の枯渇や作物の不作や山火事、集中豪雨による土砂崩れや洪水、万年氷の融解による海面の上昇、竜巻や台風による建物の倒壊、ドカ雪による交通網の寸断など、様々な災害が世界だけでなく、日本でも毎年のように頻発するのが当たり前の時代になってしまいました。

日本の四季は二季になる

地球沸騰化によって日本の春夏秋冬の四季がなくなり、夏と冬の二季になると言われています。

気象庁のよれば近年の3月の平均気温が他の月に比べると上昇傾向が高く見られ、寒かった昭和の3月よりも約5℃の差が出るまでになっています。

そうなると春でも気温が高くなり、数日という早い段階で夏のような蒸し暑さがやって来るので、春の季節が年々短くなっているのだそうです。

また、秋である11月も近年は気温の上昇傾向が高い月となっており、肌寒さが減った日が続いています。

しかし、近年の12月は気温の上昇傾向が昭和の時代とそこまで変わらず、暖かい秋から急激に気温が下がって冬になるので、紅葉狩りや旬の食材などの秋らしさをあまり感じないままに冬を迎えています。

このような春と秋がなくなるのは、地球温暖化の影響で偏西風に変化が起きているからです。

普通は北側が寒く、南側が暑いので気温差が大きく偏西風はまっすぐと流れてきますが、北側も暑くなることで南側との気温差がなくなり、偏西風は蛇行して流れていきます。

その為、春夏秋冬と季節がゆっくりと変わっていかずに夏と冬に急激に変化する極端な季節が出来上がったのです。

これからのキャンプ事情を予想

地球温暖化の加速によってキャンプで過ごしやすいとされる春と秋が短くなって、夏と冬の二季になってしまうとどのような影響があるのでしょうか。

キャンプ人口が減る

暑い寒いの極端な気温になると、単純に快適にキャンプができる気温ではない為にキャンプ場に足を運ぶ機会が減ります。

きちんと準備と対策をしないとキャンプが苦行になるので、初心者はキャンプを始めるのに道具をある程度揃えないといけない為にハードルが上がってしまい、なかなか手が出せない趣味となってしまうでしょう。

また、これまでキャンプを趣味としていた人たちの中でも、お金をかけて気温の管理ができるようにしないといけない為に辞めていく人も出てくるかもしれないです。

より快適性が求められる

気温が暑いか寒いの極端な気温ではキャンパーが足を運びづらくなるので、キャンプには過ごしやすい気温にする為の快適性が求められることが考えられます。

キャンパーは涼しい扇風機やミニ冷蔵庫、暖かい電気毛布や薪ストーブと快適な道具をある程度揃えたり、有料の設備が整ったコテージなどに宿泊したりとお金をかける必要性が出てきます。

キャンプ場は水浴びができる所や冷たい飲食の提供、宿泊施設の屋内ではエアコンが常備、扇風機や暖房器具がレンタルできるなど、充実した設備やサービスを向上させていかなければキャンプ場は生き残れないかもしれないです。

より安全性が求められる

日本でも集中豪雨による土砂崩れや洪水、竜巻や台風による建物の倒壊、ドカ雪による雪崩や交通網の寸断などの自然災害が頻発するようになった事に加え、気温が体温を超える日も珍しくなく、熱中症で運ばれる人、熊が冬眠から早く目覚めたり、食物が不作で出没も年々増えているのはニュースでよく報道されるようになりました。

このような危険がキャンプ中であっても起こり得ることは常に意識しなければなりません。

その為、キャンプでは体調不良や災害に対してキャンパーは事前に天気予報や熊出没の確認を怠らないようにする事や、キャンプ場は土壌の整地や災害時の安全経路の確保、応急手当の道具と講習などをして安全性に努める事が求められると考えられます。

もしかしたら、暑すぎると外での宿泊が禁止になって、エアコンの付いているバンガローやコテージのみの宿泊になるかもしれないです。

災害グッズとしてアウトドア用品が売れる

災害が当たり前の存在となった今ではキャンプ目的ではなく、災害グッズとしてアウトドア用品を求める人が増えると考えられます。

災害が万が一起きた時でも助けが来なかったり、インフラが復旧しない数日の間は何とかして生き延びることができるでしょう。

最後に

地球温暖化から地球沸騰化に突入した2023年ですが、これから気温が上昇することで夏と冬の二季になってしまう可能性があり、キャンパーやキャンプ場関係者にとっては大変な時代になるかと思われます。

体調管理や災害の危険性に十分に気を付けて「暑すぎて体調が良くないから辞めておこう」「雪が凄いから辞めておこう」と無理なら無理と判断ができるようにすることが大切です。

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