災害時に命や生活の維持に必要なもののひとつとして「水」があります。
水は飲み水や洗浄等に使うので、自力で確保が難しい災害時においてはとても貴重な存在です。
自力で水を確保するには浄水器を使う方法があり、昨今様々な種類がメーカーから発売されているので、もしもの災害時に備えて持っておくことが推奨されています。
今回「株式会社フォーイット」様とご縁があり「電動式携帯浄水器GS-2811」を入手しました。
結論としては、以前発売されたGS-2801よりソーラーパネル&手回し発電機が搭載されることで災害時の電力不足に強くなり、携帯浄水器としては完璧に近いものとなりました。
それでは実際に使ってみたレビューをしていきますので、電動式携帯浄水器GS-2811の購入を考えている方は是非参考にしていただければ幸いです。
本記事は「株式会社フォーイット」様より商品を提供していただき作成したものです。偏った感想ではなく、正直な感想を述べています。
以前発売された電動式携帯浄水器GS-2801モデルのレビュー記事はこちら⇩
「電動式携帯浄水器GS-2811」のスペック

メーカー(ブランド名) | メリショー・ジャパン株式会社(Greeshow) |
機種品番 | GS-2811 |
入力電源 | DC5V/2A(USB-C) |
電源仕様 | リチウムイオン(3000mAh,3.7V) |
フィルターのろ過性能 | 0.01µm |
ろ材の取換時期 | 1000L |
ろ過流量 | 350~700ml/分 |
カートリッジの構成 | 5層ろ過:4層(内臓フィルター)、1層(外付けフィルター) |
製品重量 | 本体:約430g、製品:約738g |
本体サイズ | 160×95×70mm |
作動温度 | 5~40℃ |
充電時間 | 2.5時間 |
連続使用時間 | 5時間(300分) |
その他機能 | 懐中電灯(LED)、SOSモード、ソーラーパネル、手回し発電機 |
「飲み水に困る国や人がいなくなること」を目指しています。飲料水を確保しやすい環境と世界を作る取り組みに尽力していきたいと考えます。水は、わたしたちの生活に欠かせないものです。近年、日本では地震や大雨などの災害が多く、そんな時に役に立つのがGreeShow携帯浄水器。超高品質の5段階のろ過を行なう浄水システムを採用、自然の水さえあれば、いつでもどこでも、きれいな飲み水に変えることができます。アウトドア・旅行・キャンプ、地震・津波・台風などの自然災害時の断水など、容易に飲み水の確保ができれば、大切な家族や友達も安心!ペットボトルの飲料水を買わずに現地調達することで、少しでも地球環境保護に寄与します。
出典:メリショー・ジャパン
購入はこちら⇩
「電動式携帯浄水器GS-2811」の特徴
- 5段階浄水システム(細菌除去率99.99999%)
- 厚生労働省水質検査適合品
- ワンタッチ操作で長時間&大量に浄水できる
- 災害時もいつでも電力確保(ソーラー蓄電+手回し充電+USB充電)
5段階浄水システム(細菌除去率99.99999%)

GS-2811は、5段階浄水システム(0.1μm中空糸膜+PPコットン+KDF水処理層+活性炭フィルター+0.01μm中空糸膜)を搭載しています。河川や池の濁っている汚れた水も、飲用できる清潔な水にします。
ボタンひとつで微粒子や赤錆、大腸菌、コレラ菌などの有害物質を効果的に除去し、フィルター交換も簡単できるので、衛生的で美味しい水をいつでも確保できます。
- 0.1μm中空糸膜:細菌、沈殿物、泥砂、プランクトン、微生物胞子などの有害物質を効果的に遮断します。
- PPコットン:水質をさらに浄化し、KPDF水処理層の銅亜鉛合金により純水な作業環境を提供します。このフィルターは後続のより精密なフィルターを保護し、システム全体の耐用性を向上させます。
- KDF水処理層:電気化学プロセスにより、水中の塩素、鉛、水銀、鉄、および他の重金属汚染物質を除去し、水垢、細菌、藻類の成長を抑制します。
- 活性炭フィルター:水質をさらに浄化し、KDF水処理層の銅亜鉛合金により純水な作業環境を提供します。このフィルターは後続のより精密なフィルターを保護し、システム全体の耐用性を向上させます。
- 0.01μm中空糸膜:再び0.01μm超微細フィルターを試用して最終的な精密フィルタリングを行います。この繰り返しのフィルタリングにより、きわめて小さな汚染物質も逃さず、処理された水をほぼ純水な状態にまで浄化します。
厚生労働省水質検査適合品

GS-2811は、国際的なSGSによる微生物検査および日本の厚生労働省水質基準に基づく検査をクリアしており、99.9999%の除去率が証明されています。
さらにPSE認証も取得しており、専門家も推奨する信頼のおける品質で安心して使用できる飲料水を提供します。
ワンタッチ操作で長時間&大量に浄水できる

GS-2811は、大容量3000mAhのバッテリーを内蔵し、フル充電で最大5時間連続使用で230L以上を浄水可能です。500mlペットボトルなら2000本分。1人なら1カ月以上、3~4人家族なら10日分の水を確保できます。
浄水にはボタンをワンタッチするだけの簡単操作なので、力を使わずに誰でも簡単に綺麗な水を大量に手に入れられます。
災害時もいつでも電力確保(ソーラー蓄電+手回し充電+USB充電)

GS-2811は、ソーラー蓄電・手回し充電・USB充電の3タイプ方法で充電する事が可能です。万が一に停電や電源が切れた際でも、手回し発電やソーラーパネルで充電ができるので、いかなる場面でも浄水器を使用できます(普段の使用ではUSB充電がおすすめ)。
また、USB入力機能もあるので、スマホへの充電も可能です。
「電動式携帯浄水器GS-2811」の外観

早速実際の商品を見ていきましょう。
まずは化粧箱。商品のイメージが書かれたわかりやすいデザインです。

側面には使用用途とスペック表が記載されています。

商品内容は以下の通りです。画像に各アイテムの番号を割り当てています。
①携帯浄水器GS-2811本体×1
②内臓フィルター(本体内蔵)×1
③外付けフィルター×1
④吸水用チューブ×1
⑤吐出用チューブ×1
⑥チューブ用クリップ×1
⑦浮き×1
⑧充電用USB-Cケーブル×1
⑨収納ケース×1
⑩日本語取扱説明書×1

本体(内蔵フィルター含む)のサイズは160×95×70mmで350ml缶よりも少し大きくて分厚いです。
ただソーラーパネル付きの電動タイプの浄水器という事で非常にコンパクトな方だと思います。
次に本体の各部の名称を見ていきましょう。



本体にはソーラーパネル、登山フック、LEDライト、吐出口、吸水口、ハンドル(手回し発電用)、浄水ボタン、LEDライト点灯ボタン、USB-C充電口/出力口、充電残量インジケーター、手回しハンドル充電インジケーターが備え付けられています。

本体上部のキャップを取り外すと中にある内臓フィルターが挿入されています。

本体下部には吸水口が備わっています。

底面は滑り止め防止用の軟質素材が使われています。
購入はこちら⇩
「電動式携帯浄水器GS-2811」の使用方法
充電
USBケーブルでの充電

本体のバッテリー残量がない場合充電します。家庭用充電器DC5V/1A以上のUSBポート等から充電できます。
本製品のUSB-C充電口にUSB-Cケーブルを差し込みます(ポータブル電源に接続する場合は、先に本製品にケーブルを差し込み、その後ポータブル電源に接続します)。
充電中はインジケーターランプが点滅し、完全に充電されると4つのインジケーターランプが点滅します。残量0の状態から約2.5時間で充電が完了します。(ACアダプターの出力によって充電時間が異なります)
手回しハンドルでの充電(手回し発電)

手回しハンドルを引き出し、時計回りまたは反時計回りに回転させると、充電インジケーターが点灯し、充電が開始されます。
ハンドルを秒間2~3回転させて、約5~7分間回転し続けることで、約500mlの清潔な水を浄化することが可能になります。
ソーラーパネルでの充電(ソーラー発電)

ソーラーパネルを太陽光に向けると、充電インジケーターが点灯します。
夏の正午の直射日光に連続して30~60分間さらすことで、約500mlの浄化水が得られます。
- 電池残量インジケーターが最後まで減ったらすぐに充電しましょう。長時間蓄電しない状態で放置していると電池の寿命が短くなるので、6か月に1度は満充電してください。
- バッテリーの寿命を保護するため、周囲の温度が5℃以下の時はデバイスの充電を控え、6℃以上で充電してください。
組み立て


①本体の給水口に吸水用チューブ(黒)の一端を差し込みます。
②次に浮きを吸水用チューブ(黒)に差し込み、その後にチューブと外付けフィルターを接続します。


③吐出用チューブ(透明)を本体の吐出口に差し込みます。
④チューブのもう一端にホース用クリップを取り付け、ろ過した水を溜めたい容器(ペットボトルなど)の口を付属のホース用クリップで固定します。

⑤組み立ての完成形はこのようになります。

付属の収納ケースは少し固めの素材が使われたハードタイプになっています。
持ち運ぶ際は本体だけでなく、フィルターやチューブなどの組み立てに必要なアイテムが全て収納可能です。

さらに持ち手があるので持ち運びもしやすいのもポイント。
原水の選定

次に原水(浄水処理を行う前の水)を探します。
今回も前回同様に近場を流れている河川を利用しました。
汲み取りを行う足場はスペースがあり、安全が確保されています。
- 自然水渓流や湧水などは、よく環境状況を調べた上で利用してください。私有地であったり、足場が不安定で危険な場合があります。
- 人体に有害な化学薬品や重金属が含まれる可能性が高い田んぼや用水路、工業排水に加え、海水(塩分)はフィルターでも除去できないので決して使用しないでください。また、淀んだ原水を使用することはお勧めできません。
- 原水の水質はカートリッジの寿命に直接影響します。水質が悪ければ悪いほど、カートリッジの寿命は短くなります。
浄水

浄化したい原水に外付けフィルターを入れます。外付けフィルターが水面に浮くので好みに合わせてチューブの長さ(1m)を調整します。
因みに浮きをチューブに取り付けていない場合で原水に入れるとそのまま沈んでいきます。底にある泥などを吸い込んでしまい詰まりの原因になるので、浮きは必ず付けておいた方が良いです。
浄水ボタンを押すと電源が入り、ポンプが作動し始めます。
ポンプ内の空域の排出後(5~10秒)、ろ過された澄んだ水が吐出口から流れ、チューブを通って用意した容器に溜まっていきます。

実際にろ過前とろ過後の水を比較してみます。(左がろ過前の原水、右がろ過後の浄水)
ろ過した浄水は水道水と遜色ないくらいに透明度が高く、元のろ過前の河川の水と比べてみても不純物が全く見当たらないのがわかります。
ろ過した水(浄水)を飲んでみた

浄水器でろ過した水(浄水)を飲んでみました。
飲んだ感想は味は全く臭みがなく、口どけは滑らかで違和感なく飲めるものとなっていました。
その後時間が経過してもお腹を下すといったこともなく、飲用水として問題なく利用できるレベルでした。
使用後のメンテナンス方法

メンテナンス前には必ず電源を切って、充電器からUSBケーブルを抜きます。
フィルターとチューブを付属品を綺麗な水ですすぎます。(フィルターの洗浄方法は後述にて記載)
フィルターとチューブの水を取り除きます。
外付けフィルターと内臓フィルターは別々のビニール袋などに入れて冷蔵保存します。
因みに内臓フィルターを洗浄してより清潔にメンテナンスする場合、飲料水専用の二酸化塩素発泡性タブレット(別途購入)があります。
二酸化塩素発泡性タブレットの浸漬液を濃度0.1〜0.3mg/L(=100万分の1〜3)を約30〜60分で浸しておくのが推奨されています。
その後は残留成分が完全になくなるまで清水で十分にすすいでください(残留塩素の測定で確認可能です)。
なお、2時間を超える長時間の浸漬は膜素材の劣化を招く恐れがあるため避けてください。
フィルターの洗浄方法(逆流)

使用後のメンテナンス時におけるフィルターの洗浄は以下の通りです。
外付けフィルターの洗浄
外付けフィルター及び吸水用チューブを本体から取り外します。
浄水器本体の吐出口に取り付けたチューブに、外付けフィルターを接続。
本製品で作った綺麗な水を水源として、逆流させて洗浄。
内臓フィルターの洗浄
本製品で作った浄水を別途用意した容器に溜めます。
電源OFF状態で、内臓フィルターを取り外し、作った浄水の容器にフィルター部分をつけて水中で細かく振りながら洗浄。
※浸ける時は、吐水口は浸けないように注意してください。
- 毎回浄水器を使用する際は、使用前後に外付けフィルターを洗浄してください。
- 浄水器からの水量が明らかに減った場合は、すぐに外付けフィルターや内臓フィルターを洗浄してください。
ライトの明るさ

ライト機能がどれくらいの明るさなのか試してみたところ、2m先の手元がかろうじて見える程度でした。
この明るさだと浄水器のライト単体で池や河川に行って作業するのは難しいので、もう一つ周囲を照らせるライトやランタンを持って行った方が良いと思います。
あくまでも水汲みの補助や緊急用として使えるものだと思った方がいいです。
携帯浄水器からスマホなどを充電(USB-C出力)

付属の専用充電ケーブルを使用して、スマホの入力ポートに接続します。
次にケーブルを浄水器のUSB-Cポートに接続するとスマホに充電が自動的に開始されます。
今回私のスマホの入力ポートはUSB-Cではなかったので、充電させることはできませんでしたが、そのような場合は変換アダプターを購入すると良いかと思われます⇩
その他注意事項
- 洗浄する際には、必ず外付けフィルターを取り付けてから使用してください。
- 浄水カートリッジは必ず当社指定の製品と組み合わせて使用してください。
- 浄水カートリッジには40℃以上のお湯を通さないでください。
- シンナーやベンジン、アルコールは表面を傷め、変色するおそれがありますので、絶対に使用しないでください。
- 本製品の本体は水洗いできません。
- カートリッジを天日で乾燥させたり、火で乾燥させたりすることは厳禁です。また、カートリッジの幕の破損を防ぐため、熱湯で洗浄したり、凍らせたりすることは禁止されています。
良かったポイント
浄水が簡単で楽ちん(電動)
低価格帯で発売されている手動の浄水器は、容器を圧迫させてその空気の押し出しで水をフィルターに通してろ過させます。これが非常に握力を使い大変な作業なのです。頑張って出てきた水はチョロチョロと少量ずつしか出ないので時間も体力も使うことになります。
今回使用したGS-2811はボタンを押すだけで楽に素早く大量に浄水をすることができるので、体力を使うことはなく、女性、子供、お年寄りでも誰でも簡単に使用できるのはとても良かったです。
しかもチューブを伸ばせば水源から最大1メートル離れた場所から、リチウムバッテリー駆動で自動で取水が出来るので、非常に便利な上に安全です。
ろ過性能が高い(水が美味しい)
5段階浄水システムを採用し99.9999%の細菌やウィルス、汚れを除去できるろ過性能の高さが売りで、その辺にある汚水を綺麗な水として使えるので、アウトドアの場面や災害時には飲料水や洗いものをするのにとても役立ちますね。
飲んでみても全く臭みや苦みもなくて全然問題なく飲めるのは凄いと思いましたし、普通に美味しかったので、それくらい水道水や市販の水と遜色なく飲むことができます。
携帯性に優れている
本体サイズは160×95×70mmの350ml缶よりもやや大きいサイズであり、重さも本体約430gと軽量なので片手でも簡単に持ち運びができます。
また、収納ケースには本体だけでなく浄水に必要なチューブやフィルターをまとめて収納できるのもよ良かったです。。
電力の確保がしやすい
今回の1番のポイントとしてはソーラーパネルと手回しハンドルによる電力の確保がしやすい点です。
万が一に本体が充電切れを起こした場合でも自力で発電可能なので、電源がない場所でも安心して持っていくことできますね。
以前発売された電動式携帯浄水器GS-2801にはそれらがないので、防災用としては今ひとつでしたが、今回のGS-2811はソーラーパネル+手回しハンドルで電動式の弱点を克服でき、防災アイテムとして加えても大丈夫と言えるでしょう。
滑り止めで倒れにくい
以前発売された電動式携帯浄水器GS-2801モデルには本体底部はツルツルで使用時に滑って倒れやすいという弱点がありました。それが原因で川や池に落ちたら本体が故障したり、流されて回収不可能になるかもしれないです。
しかし、今回紹介するGS-2811モデルは本体底部に軟質素材が使われているため、滑り止めとしての機能を果たし、安定した位置で使用することができるようになったのは良かったです。
因みに電動式携帯浄水器GS-2801のレビュー記事はこちら⇩
いまいちなポイント
外付けフィルターが大きい

外付けフィルターが大きいのでペットボトルなどの口径が小さい容器ではサイズ的に入りません。原水を持ち運んでから浄水する場合は口径が大きく、底も深い容器(バケツ等)に入れる必要がでてきます。
そこまで汚れていない水であればペットボトルでも外付けフィルターなしで使うことはできそうですが、本来の正しい使用方法ではないので自己責任となるでしょう。
メンテナンス数が多い
電動式なので手動式と比べた場合どうしてもフィルターやチューブといったアイテムが多くなり、その都度カビたりしないようにひとつひとつしっかりと乾かしてあげる必要があります。
このような人にオススメ!
- 電動式で楽に浄水したい人(力を使いたくない)
- 緊急時でもろ過性能が高く、衛生的な水を確保したい人
- 携帯性に優れた電動浄水器が欲しい人
- 電力の心配なく使いたい
他にも嬉しいサービス付き⇩
- 安心アフターサポート:GreeShow携帯浄水器には、1年間のメーカー保証付きです。
クーポンでお得に購入!
浄水器GS-2811を公式サイトの購入画面から以下のクーポンコードを入力するとお得に商品を購入することができます!
- クーポンコード:0QZT8P1T6MRP
- 割引額:5,000円OFF
その他購入サイトはこちら⇩
最後に
いかがでしたか。
以前発売された電動式携帯浄水器GS-2801モデルもボタンを押すだけで誰でも簡単に綺麗な水を入手できる点では完成度の高い商品でしたが、今回紹介した電動式携帯浄水器GS-2811モデルはソーラーパネル+手回しハンドルによって自力で発電でき、より防災面に強くなって完璧に近い浄水器となりました。
災害大国である日本は、いつどこで自分が被災するかわかりません。日ごろから防災意識を持って自分の身は自分で守れるように防災グッズを揃えておきましょう。
この記事を見て興味が出たという人は是非手に取ってみてはいかがでしょうか。