買って後悔⁈山林購入のメリット・デメリット

キャンプ

こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。

キャンプ好きなら1度は夢を見たことがあるであろう自分だけのプライベートキャンプ地。

テレビやYouTube、SNSでもそんな自分だけの土地で好きにキャンプを楽しもうと山林を購入するケースが見られるようになってきました。

案外山林は安く購入できるのでハードルが低いのですが、実際に購入をする際のメリットやデメリットを考慮しておかないと後で大変なことになりかねないのが山林購入です。

そこで今回は山林購入のメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。

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山林購入がブームに!

近年、キャンプ好きの芸能人やYouTube、キャンプを題材とした漫画などの影響によって初心者でもキャンプがより身近で親しみやすい存在となり、多くの人がキャンプを好きになったと思います。

また、コロナ過による密を避けながらも楽しく時間を過ごす娯楽として、アウトドアレジャーやキャンプが注目されはじめ、ますますキャンプブームに拍車が掛かることになりました。

アウトドアやキャンプがブームになる一方、キャンプ場ではコロナ対策として一時閉鎖や人数制限などの規則を設けたりして以前のように過ごす事も難しくなってきたのが現状です。

その為、人目を気にせず自分だけのプライベート空間として好きなようにアウトドアを楽しめるように山林を購入する人が多くなり、SNSやメディアでも実際に購入した人が秘密基地の感覚で木を伐採したり、焚き火をしたり、小屋を建てたりと楽しむ様子が紹介がされはじめて次第にブームとなりました。

他にも山林購入の手順と注意点などを紹介している記事もありますので、よかったらそちらも参考にしてみて下さい↓。

実際に購入した人の話

実際に山林購入した人の動画がのAbemaPrimeのYouTube版にて公開されていました。

この動画に紹介されたとある男性は軽トラ1台分くらいの価格で購入し、その広さはなんと東京ドーム4つ分で自分の好きなRPGゲームのような世界観を模した村を作って一生楽しめる遊び場として楽しむ目標があり、結果的には購入に対して「山最高!」というほど満足している様子でした。

一方、山林を安易に購入したことで後悔している人もいて、キャンプ場のルールによる不自由さで自分が思うように楽しみたいという理由から購入をしたようですが、実際は豪雨などの影響によって倒木もあり、山までの道のりが過酷なこと、毎回草刈りをしないといけないこと、周りの土地は荒れ放題で焚き火をすると危険などの要因があり現実とのギャップに苦しむことになっています。現在は仕事の関係で遠方に引っ越しほぼ行けない状態で、休みの日に草刈りの為に新幹線で通うこともあって手放そうにも売れない状況で困っているそうです。

一言に「山林購入」とは言ってもこれだけ満足度に差が出るので、メリットとデメリットの両方があることを考慮しておかなければなりません。

では続いて山林購入のメリット・デメリットはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

山林購入のメリット

自分だけの空間でアウトドア趣味を充実させられる

普段の生活においては常に仕事や家事などが忙しく、自分の自由な時間が少なくゆったりと過ごすことがなかなか難しいでしょう。キャンプ場や公園などの公共の施設ではルールやマナーを守らなければならないので、自分が思ったようなことができなかったりすることもあるかもしれません。

山林を購入することで、自分だけのプライベート空間を持つことができるので思う存分羽を伸ばして、休日のアウトドアの趣味を充実させることができます。

直火やブッシュクラフト、冬キャンプ、ドラム缶風呂、小屋、サウナなど思いっきりアウトドアライフを満喫するにはもってこいの環境です!

土地の価格が安い

一般的な整理された宅地を購入する場合と比較すると常に草刈りが必要な山林の土地を購入する場合は購入価格が安くなります。

山林の中には、1,000坪の広い土地であっても100万円の売買価格であることも珍しくないそうで、多少のまとまった金額さえ持っていれば良いので購入のハードルは低いと言えます。

固定資産税が安い

土地を所有すれば毎年固定資産税を払わなければなりませんが、山林は固定資産評価額が低いので固定資産税を安く済ませることができます。

固定資産税評価額が土地30万円未満、建物20万円未満の場合には固定資産税は課税されません。

送電線や電柱で副収入を得られる

山林内に送電線や電柱がある場合には、電力会社から敷地料収入として土地所有者に支払いがされます。それに加えて送電線の下には「線下補償」があるので線下補償料、送電線や電柱の周辺にある立木は電力会社が伐採するごとに補償金が支払われることになっています。

キャンプ目的で購入したはずが思わぬ副収入を生み出す可能性もあります。

デメリット

交通費がかかる

山林を購入したらその土地に住むなら別ですが、趣味の遊び場として使うなら通うための交通費がかかります。

自宅と購入した山林との間に距離があるほど交通費も増えていきますので、購入の際には考慮しておきましょう。

冬は積雪で行けない

冬場は雪が積もり除雪が行き届いていなかったり、道路が閉鎖されて行けなくなる可能性もあります。

冬場も山林を使いたいのであれば、実際に冬に現地に行って通行できるのかどうか確認しておくのが良いと思います。

生活インフラの設置が大変

山林を購入してテントを張ってキャンプを楽しむ程度であれば関係ないことですが、建物を建ててそこで快適な生活ができるようにしたいなら水道・電気・ガス・道などのインフラを引き込む必要があります。

法律や条例に順守したうえで、インフラ整備が自分でできるなら多少の費用は抑えられると思いますが、業者に頼むのであればそれなりの費用がかかることを考慮しておかないといけません。

土砂崩れや倒木が起こらないように維持管理する責任がある

土地の所有者は周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないように法律で適切に維持管理する責任が定められています。

特に山林は豪雨や突風などによって土砂崩れや倒木が起こり得るので、それが道路や民家に被害を及ぼすと土地の所有者に法的責任が問われますので、日頃から伐採や地盤が緩まないようにしておかなければならず、使う用事がなくても休日に維持管理をするために通う事になります。

不法侵入される可能性がある

山林の多くは目視による明確な境界がわかりづらく、不法侵入されるケースがあります。

特に山菜取りをする人が誤って侵入してくるので、看板なり自分の土地を主張するものを掲げた方が良いかもしれません。

また、過去に不法侵入した小学生が廃屋で遊んでいたら怪我をしてしまったケースがあり、その責任は建物の所有者にあるということで裁判で相手側が勝訴してしまう事例があるそうです。

なので、廃屋が置いたままだったり小屋を建てた際にはそのようなリスクもあることを意識しておかなければなりません。

不法投棄をされる可能性がある

山林を走っていると道のわきに家電製品や家庭ごみが大量に不法投棄されているのを目にすることはあるかと思います。

それが自分が所有している山林でも同じ状況になる可能性も考慮しなければなりません。人目のない山奥ですから目撃者がいないので犯人の特定は難しいです。その場合は自分でゴミを捨てたり、注意喚起の看板や監視カメラの設置をしなければいけなくなります。

しかも、自分の土地に知らない車が置いてあった場合はかなり厄介なことになります。この場合は他人の土地に所有者の許可なく車を駐車する不法占有という不法行為となりますが、その車は「車の所有者のもの(資産)」なので土地所有者は勝手に撤去することができないのです。撤去するには車の所有者を特定しなければいけないため、特定できない場合は車をずっと自分の土地に置くしかなくなるという、泣き寝入りするおかしな法律がありますので注意しましょう。

売却しにくいうえに安くなる

山林を一度購入してしまうと簡単に売却ができなくなるのが難しくなります。

山林は人の多い地域にある整理された宅地に比べたら、維持管理が大変で買い物や病院などの生活に必要な施設が近くにないため圧倒的に需要が低いです。

また、売却するにしても安値になることが多いので、思った金額で手放すことができないのも難点としてあげられます。

使わなくても固定資産税がかかる

先に述べましたが、固定資産税評価額が土地30万円以下、建物20万円未満の場合には固定資産税は課税されませんが、課税対象になると固定資産税がかかります。

山林の固定資産税は比較的安いですが、キャンプ目的で購入したけど飽きてしまって使わなくなったとしても毎年お金がかかるのはいい気分がしないですよね。

ましてや売却に出しても買い手がつかずに固定資産税を払い続けるのは精神的にも負担になるのではないでしょうか。

建築・伐採に制限がある土地もある

自分の土地を購入しても好きなように建物を建てたり、木を伐採できなこともあります。

土地には様々な法律や条例がいくつも絡んでいますが、山林購入の際に把握しておきたいことがこちら↓

  • 市街化調整区域」は「都市計画法」という法律に定められているものでこの区域では原則として建物を建てることができません。
  • 建築基準法」は建物を建てる際や利用する際に守らなければならない最低限のルールを定めた法律があり、自由に何でも建てる事はできません。
  • 森林法」や「自然公園法」によって木を切るのにも許可が要ります。

そのため知らずに建物を建てたり、木を伐採をした場合は違反になり訴訟問題になりかねないので、しっかりと山林の購入の際は法律関係のことをきちんと確認してからにしましょう。

他にも山林で建物を建てる際に地目を「山林」から「宅地」に変更しなければ建てることができず、法務局での手続きが必要になることや管轄する自治体から建築物の建築(開発行為)の許可も得なければならないことも忘れてはいけません。

山林購入が踏み切れない人はレンタルサービスに注目

山林購入が踏み切れない人は森林レンタルサービス「forenta」がありますので、そちらにも注目してみてみましょう。年間でおおよそ66,000円で開拓や小屋を建てたりと割と自由にキャンプができるのが魅了です。

詳しくはこちら↓の記事をご覧ください。

最後に

キャンプブームやコロナ過による趣味を楽しむプライベート空間として山林の購入が注目を集めてはいますが、安値で手にしやすいので多くの人が購入可能です。

人によっては一生を掛けて自分の理想郷を作ることで満足している一方、安易に購入したことで実際に手間がかかって売ろうにもなかなか手放せなくて後悔している人もいます。

山林を購入することでメリット・デメリットがありますが、よく調べてよく考えたうえで購入することをおすすめします。

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