こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。
今噂になっているピコグリル398の類似品を購入しました。
ソロの焚火台として最も機能性、携帯性の総合点から高い評価を得ているのがスイスのSTC社からピコグリル398です。
日本では輸入代理店のPikari outdoor-shopとWANDERLUST EQUIPMENTから販売されています。
amazonでの販売はスピット2本セットで¥1,4000円(送料、販売手数料込)とソロ用の焚火台としては高級な部類です。
しかし、最近このピコグリル398の類似品がamazonや他の通販サイトで4000~7000円台で格安で販売されるようになってきました。
僕は某通販サイトのメーカー不明の所からポイントを使って2700円で激安で購入できましたが、安すぎて直ぐに壊れなるのではないかと正直不安。
今回はその類似品のレビューを書いていきたいと思います。
スペック比較
まずはピコグリル398の本物とその類似品のスペックを比較してみます。
STC社 ピコグリル398のスペック
名称 | ピコグリル |
メーカー | STC社 |
価格 | 14,000円(税込) |
付属品 | ストーブ本体、スピット(串) 2本、収納ケース |
サイズ | 収納時 33.5×23.5×1cm 、組立時 38.5×26×24.5cm |
本体重量 | 約450g(本体とフレーム) |
材質 | ステンレス |
ピコグリル398のコピー品のスペック
名称 | 不明 |
メーカー | 多数 |
価格 | 4000~7000円(内税) |
付属品 | ストーブ本体、スピット(串) 2本、収納ケース 、網 |
サイズ | 収納時 33.5cm×23.5cm×2cm、組立時 39cm×26.5cm×23cm |
本体重量 | 約460g (本体とフレーム) |
材質 | ステンレス |
聞いたこともないメーカーから沢山の類似品が出てきますね。
こうして比較するとスペックはほとんど一緒で、誤差程度であることがわかります。
類似品の方は本物には付属しない専用のアタッチメントを追加してより改良や差別化などがみられます。
こちらはピコグリルをベースにした全く新しいものも登場しました。
頑丈な構造になっている分重くなっているのが、メリットでありデメリットでもあります。
実際の見た目
中に入っていたものはスレンレスの板、フレーム、スピット2本になります。
収納袋は本家にロゴがとってあるだけ、裁縫もほつれとかはなかったです。
安物でメーカーもどこの誰だかわからない怪しさ満点だったけどきちんと一つずつビニール袋に入っていたし、気になるようなバリもないので結構良い感じです。
組立てはフレームを展開してステンレスの板をはめるだけの至ってシンプルな構造。
慣れたら10秒でできちゃいそう。
ステンレスの板に何か所か穴が開いているので下から空気が入り燃焼効率が上がりそうですね。
寸法を測ってみたら収納時33.5×24×1cm、組立時38×26.5×25.5cm。
重量は収納時555g、本体のみだと400g(スピット無し)でした。
こうしてみると本物と殆どサイズと重量は一緒で、次に機能性はどうなのか気になるところなので焚火で使用してみることに。
焚火で使用してみた
ラッキーなことに友人が大工なので貰ってきた35cm程の薪を使わせていただきました。
それ程大きい薪ではないので難なく入りますが、これなら市販の40cmサイズの薪を入れても全然余裕です。
風防がない為、下から空気が入りよく燃えます。
綺麗に灰になってくれました。
良かった点
A4サイズで携帯性に優れている
この焚火台は特にソロキャンプの方にうってつけで、収納時がA4サイズなのでリュックに入れても全然かさ張りません。
市販の薪を切らずに焚火ができる
一般的な焚火台は市販の薪を切らずに入れるものはそれなりの大きいサイズでないといけませんが、この焚火台は収納時にA4サイズになる携帯性にも関わらず薪を切らずに入れられる凄いやつです。
見た目によらず丈夫
一般的な焚火台と比べるとパッと見、板は薄いしフレームは細いのですぐに壊れてしまいそうな印象ですが、3時間焚火をしても板が組立時に少し湾曲する形のままなので本物と同じように丈夫です。
良く燃える構造
風防となるものがなく、灰受けの板に空気を入れる穴が開いているので酸素が行き渡り燃焼効率を高めてくれます。
価格が安い
何といっても安いの一言に尽きます。
本家は税込み14,000円に対し、類似品は税込4000~7000円程なので機能性も十分ながらこの安さは素晴らしいです。
焚火台は長年使っていく内にどうしても歪んだり、破損してしまうものなので買い替えるにもお財布には優しい価格ですね。
悪かった点
調理台としては少し向かない
五徳として使用するには細いフレームにスピットや網を置くことになります。
しかしぐらぐらして安定性が弱いので大きい物や重量のある物を置けないのが難点です。
また、この焚火台には風防がない為、火が五徳に集中して当たらず火力が一定に保てないので調理台としては少し向いてないと言えます。
灰が風で飛んでく
風防がなく、灰受けの板に空気を入れる穴が開いているので灰があちこちに飛んでいきます。
密集したキャンプになると気を使わないといけないですね。
スピットが太い
右端の小さな丸穴があるのが確認できます。
この小さな丸穴は本来はスピットを刺して汚れを取ったりするのに使われるようですが、類似品のスピットは本家よりも若干太いので小さな丸穴に入れて掃除が出来ないことや、肉や野菜を刺しづらいという点が挙げられます。
逆に太いということはその分頑丈になっていると考えればいいかなと思います。
薪を乗せすぎると灰受けが落ちる
灰受けはV字をただ開いてフレームに切欠けを引っ掛けている単純な構造なので 、薪を切らずに横向きに乗せられるとはいえどんどん乗せてしまうとのその重みに耐えきれずに落ちてしまいます。
このような人にオススメ!
- バックパックに入れる携帯性に優れた焚火台が欲しい人
- 薪を切るのが面倒くさい人
- ピコグリルの本物が高くて手が出せず、コピー品でもブランドは気にしない人
- 燃焼効率の高い焚火台が欲しい人
関連アイテム
STC社 ピコグリル398
ピコグリル398のコピー品
ピコグリル398に似た焚火台
最後に
このピコグリル398は携帯性、機能性ともにソロキャンパーにとって憧れの焚火台だったのですが、まさか類似品とは言えこのように自分の手にすることができるとは思わなかったです。
でもこうして類似品が広まっていくとなると本家のブランド力の低下に繋がっていきますね。
正直本家でも類似品でもキャンプを楽しめることに変わりないのでこれから購入を検討されている方はお好きな方を選んでいただければ良いと思います。
しかし類似品を購入されて何かあっても自己責任なのでそれだけは肝に銘じておきましょう。