こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。
キャンプでテンションの上がる事と言えば多くの人は「ステーキのような分厚い肉を豪快に焼く事」ではないでしょうか。
そしてその肉を焼くアイテムとして使われているのが肉厚な鉄板です。
しかしこれらの鉄板は購入後の一番初めにシーズニングという作業を施して、肉が上手く焼けなかったり、鉄板が痛んでしまわないようにしてあげます。
今回はその肉厚鉄板のシーズニング方法を紹介していきたいと思いますので、是非参考にしてみて下さい。
シーズニングとは
そもそもシーズニングには2つの意味があるのをご存じでしたか。
まず1つ目の意味は、粉末のミックス調味料です。
こちらは主に塩をベースにした、スパイスやハーブなどを配合した調味料であるのであらゆる料理に活用することができ、様々な料理にスパイスやハーブを揃えなくて良いので、手軽で本格的な味に仕上げることができる料理初心者にとても便利な調味料となっています。
2つ目の意味は鉄製の鍋やスキレット、鉄板などの調理器具を錆び防止をする為に表面に油膜をコーティングして慣らす手入れ方法で、今回はこちらの意味のシーズニングとなります。
新しく鉄製の調理器具を購入した際には、まずはシーズニングをしなければ、器具を痛めたり、美味しく出来上がらなかったりするので、このシーズニングの工程は欠かせません。
使っていると効果が薄くなるので定期的にシーズニングをしてあげると道具を長く使うことができます。
では、次に実際にシーズニングに準備に必要な物と手順を紹介していきます。
シーズニングの準備
ガスコンロ(カセットコンロorアウトドア用のシングルガスバーナー)、中性洗剤、新聞紙、食用オイル、キッチンペーパー、手袋、くず野菜
シーズニングの手順
1.洗剤で洗う
まずは新品の調理用器具は工業用の油が付いている可能性があるので、洗剤で手もみで洗います。
ある程度てもみ洗いをしたら、スポンジに中性洗剤を付けてガシガシ洗います。
数回洗って油っぽさがなくなればOKです。
その後はタオルで水気を取ってあげましょう。
2. 空焼きをする
洗剤でよく洗ったら次は、空焼きします。
キッチンに備わっているの最近のガスコンロは危険防止用として自動で火が消える機能があるので、カセットコンロかアウトドア用のシングルガスバーナーを使いましょう。
弱火でゆっくり時間をかけて加熱をしていきますが、この時に強火でやると焦げ付いてしまう可能性があるのでご注意を。
鉄板が熱くなってくると白い煙が出てきますが、これは洗剤で落ちなかった油が焼けている証拠になるので、この煙がなくなって全体が黒っぽくなるまで空焼きを続けて下さい。
それが終わったらまた洗剤で洗い、コンロで加熱させて水気を飛ばして、終わったら一旦火を消します。
3. 食用オイルを塗る
次に食用オイルを塗る作業になります。
オイルにはサラダ油やオリーブオイルがありますが、最近はサラダ油の方がシーズニングに良いなんて聞きますが、熱で変化してしまい正直あまり変わらないのでお好きな方で良いでしょう。
皿ににオイルを入れてキッチンペーパーを浸して下さい。
鉄板全体にオイルの付いたキッチンペーパーで薄く塗っていきます。このとき火傷防止にトングや耐熱手袋を使いましょう。またオイルは引火しやすいので塗る前には完全に火が消えていることを確認してから塗って下さい。
4. 加熱する
塗り終わったら再び点火して弱火でじっくりと加熱させると、白い煙が出てオイルが焼けていき、黒い油膜ができあがります。
これが普通にオイルを塗った時より落ちづらいので、錆から守ってくれるわけです。
少し冷ましたら、再びオイルを全体に塗ってゆっくりと加熱します。この作業を4〜5回繰り返していき、鉄板全体が真っ黒になるまで続けます。
5. くず野菜を炒める
オイルを塗る作業が終われば、次にくず野菜を炒めます。これには鉄臭さを消して、野菜の焼ける自然な臭いを付ける為です。使用するのは野菜の皮や茎などの食べない部分で大丈夫で、特にネギの青い部分やニラなどの風味の良い野菜がオススメ。
鉄板に野菜を押しつけたり、こすりつけながら焦げる直前まで弱火でじっくりと炒めましょう。
6. 仕上げのオイルを塗る
野菜の臭いがある程度ついたら次は仕上げのオイル塗ります。
最後は加熱をしないので、冷めるのを待ちます。
冷めたら、オイルを全体に薄く塗ってシーズニング作業は完了になります。
7. 湿気の影響を受けないように保管する
シーズニング作業が完了した後は、湿気の影響を受けないようにキッチンペーパーを巻いて、さらに新聞紙で巻いて保管しましょう。
これで空気中の湿気を新聞紙が吸収してくれるので、より錆びにくくすることができます。
定期的にメンテナンスとしてシーズニングをしよう
新品で購入して使う前にシーズニングをしても、回数を重ねて使っていくうちに段々と油膜は剥がれていってしまいます。なので何回か使ったら定期的にメンテナンスとしてシーズニングをしてあげましょう。
メンテナンスをしてあげれば錆びたり、焦げ付いたりすることがなくなり、シーズニングを繰り返すことで黒光りする「ブラックポット」といわれる凄く味のある雰囲気に出来上がるようですよ。
ただし、メンテナンスでのシーズニングは購入前と同じ方法ではないので、押さえておきたいポイントを紹介していきます。
メンテンナンスでのポイント
洗剤は使わないこと
新品で購入後のシーズニングは洗剤を使いましたが、メンテナンスの場合のシーズニングは使ってはいけません。洗剤を使ってしまうとせっかく作った油膜が剥がれてしまうからです。
もし錆びたり焦げたりでもしたら
調理をする度にシーズニングしてあげるのが適切なメンテナンス方法となりますが、うっかり何度も忘れていたら錆びてしまったり、焦げが残っているなんてことがあります。そうなってしまったら、シーズニング前に錆びや焦げを落としておきます。
まずは水を入れて加熱して汚れをたわしやヘラで浮かして取り除きます。
次に空焼きして、火を消して少し冷めたらオイルを塗って加熱を1~2回でOKです。
最後は冷ました後にオイルを薄く塗ってメンテナンス完了です。やっていることは洗剤で洗わないこと以外は最初のシーズニングとほとんど一緒です。
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最後に
シーズニング作業は、鉄製の調理器具を痛めずに長持ちさせるだけでなく、食品を美味しく仕上げる為には必要なことです。少し面倒くさいと思いますが、定期的にメンテナンスもしてあげるといい感じの味のある色合いが出て愛着が湧いてきますよ。
皆さんお気に入りのアイテムを大事に長く使ってあげて下さいね。