近年のキャンプブームで、キャンプ場に行けばソロキャンパーやファミリーキャンパーを多く見かけるようになりました。
その中でも無骨なキャンプや可愛らしいキャンプなど個性を重視したアイテムで独自の世界観を持つキャンパーも増えてきたり、個人でキャンプ場やキャンプギアを作る人、メディアもキャンプ番組がどんどん出てきて、まさにキャンプ戦国時代の真っただ中。
そうは言っても次から次に新作アイテムや快適なキャンプが生まれたりして楽しいことばかりではありません。キャンプブームにはメリットとデメリットになる部分、光と闇の部分が存在します。
今回はキャンプブームのメリットとデメリットについて紹介しますので、是非最後まで見ていってくださいね。
キャンプブームのメリット
キャンプブームのメリットはどのようなことがあるのでしょうか。
それでは見ていきましょう!
キャンプ系のメディアが増える
今ではテレビ番組から雑誌、コミック、Webサイト、YouTube、SNSまでキャンプを題材としたあらゆるメディアが取り扱い増えています。
メディアが増えるとキャンプの情報をいち早く入手でき、その時のトレンドや人気のキャンプ場やキャンプギアに関心が向けられ、業界全体が潤ってキャンプブームの維持の役割にもなります。
因みにYouTubeのキャンプ番組の記事はこちら⇩
新しいキャンプギアを作るメーカーが新規参入してくる
キャンプ人口が増えることでキャンプギア出せば売れることが予想され、新規のキャンプメーカーや他の業種からキャンプ業界への新規参入者が増えてきます。
質の向上や新しいアイデアを持ったギアが次々と登場することで、競争が激しくなりレベルの高いギアをキャンパーは手にすることができるようになります。
最近ではキャンプギアを自作して販売するガレージブランドというこだわりのオリジナルグッズまで作る人が出てきました。
ガレージブランドのまとめ記事はこちら⇩
新しいキャンプ場が増える
キャンプギアでも新規参入者が増えるということは、当然同じ理由でキャンプ場も新しく増えていきます。
より快適性を求めたものや新しいコンセプトの挑戦的なもの、使わない土地を有効活用したものなど業者や個人、自治体で多くの人が始めています。
このブームによって楽しいキャンプ場が増えて選択肢が幅が広がったことに加えて、人口減少や産業衰退が懸念される地域には人を呼んで活性化するための起爆剤として良いことではないかと思います。
因みにキャンプ場を始める前に見ていただきいのがこちらの記事です⇩
キャンプ業界が繁盛する
株式会社矢野経済研究所による国内のキャンプ業界の市場規模の推移と予想データによれば市場規模は拡大傾向であるという結果があります。
ブームの波を受けキャンプ人口が増加したことによって、それに伴って売り上げも増加したということです。
商売をしている人にとってはこのブームは非常にありがたいことではないかと思います。
友人や家族がキャンプに目覚める
今までキャンプに興味のなかった友人や家族などが、メディアでの情報や周りの人達が楽しそうにしている姿を見てやってみたいと思うようになってきます。
1人でやるキャンプに飽きてしまったり孤独を感じていた人には、一緒に行く人ができることで別の楽しみ方が増えて良いことなのではないでしょうか。
そうなれば、友人や家族と思い出作りにキャンプに出掛ければ絆をより深いものになると思います。
人が多いので安心してキャンプができる
週末や大型連休なんかは有名キャンプ場に行けばどこもかしこも人だらけであることが珍しくありません。
それだけ人が多いと危険な動物(熊、猪、猿、野犬など)や不審者が近づくことはありませんし、来ても直ぐに周りの人に助けを求めたりできます。
ここ最近SNSでも話題になっている女性にしつこく付きまとうキャンパーがいるそうで、そういう人がいても人が多ければ抑止力になるし、助けてあげられるので、人が多いということは安心してキャンプをするための自己防衛的な側面も持っていると言えますね。
因みに危険な動物や不審者に対策した記事はこちら⇩
キャンプブームのデメリット
キャンプブームはメリットだけではなく、デメリットの部分も存在します。
それでは見ていきましょう!
どこも人だらけで静かなキャンプが好きな人にとっては地獄
ブームでキャンプ人口が増えてしまうと、サイトに人が溢れかえってしまいブーム前に静かにキャンプを楽しんでいた層は今まで通りのキャンプができなくなり地獄と化すでしょう。
川のせせらぎや小鳥のさえずり、風で葉が揺れる音を聞き、喧騒とは真逆の癒しを求めてくるわけですから人が多いなんてもってのほか。
特にフリーサイトはすし詰め状態で隣の人との距離感が近いので、色々なトラブルに巻き込まれたりしてストレスまみれになってキャンプどころではいられないはずです。
でもそもそも人が多くて地獄と分かっているからキャンプに行かないかもしれないですね。
キャンプ場の予約が取れない
比較的区画が決められている有料キャンプ場であれば、テント同士の距離が近くなくて安心かと思いきや皆考えていることは同じで、そちらの方にも人が集まり予約が取れない状態になっていることもしばしば。
特に有名キャンプ場では何カ月も前から予約しないといけないくらいの人気っぷりで、油断していたらあっという間に狙っていた日は埋まってしまいます。
予約自体に割と神経使うのは疲れてしまうのは嫌ですね。
マナーの悪いファッションキャンパーが増える
ブームというものは言い方が悪いですが俗っぽくなりがちです。
どのブームでもそうですが本当は好きではないのに話題性だけに乗っかったファッション(取り繕っただけ)の人が増えてしまうことが本当に残念でなりません。
このような人はキャンプはしますが他のキャンパーや自然への配慮を気にしないで、ゴミをそこら辺に捨てる、芝を燃やす、大声で騒ぐ、ナンパなどの迷惑行為を平気で行っています。
楽しむだけ楽しんだらあとは知らないフリを決め込むので、本当にキャンプが好きな人が気持ちよくキャンプができないのが心苦しいです。
キャンプの基本的なルールやマナーの記事はこちら⇩
ルールが厳しくなる
ブームによってマナーの悪い人が増えたことで、キャンプ場のルールが厳しくなってしまい使いづらくなっています。
例えば、ゴミ袋を必ず購入してもらう、炊事場のみ火器の使用が可能、トイレットペーパー持参、消灯時間の短縮、完全予約制などがあげられます。
今までルールやマナーを守って使っていた人までもその厳しい対応に巻き込まれてしまい、残念な気持ちにさせられます。
キャンプ場が有料化・閉鎖
マナーの悪い人が増えてルールが厳しくなる一方で、キャンプ場の有料化や閉鎖にまで追い込まれた所も増えてきています。
元々は無料で開放していたキャンプ場がブームの影響で滅茶苦茶になってしまい、他のキャンパーや住民からの苦情で度重なる注意をしても一向に改善されず、管理維持の大変さもあってか有料化や閉鎖に踏み切ることになるそうです。
どうしても無料であるとそれ相応の人が集まりやすいので、仕方がない対応だと思います。
昔からそこを利用していた人にとってお気に入りのキャンプ場が有料化、はたまた1番最悪な閉鎖というパターンは今後もあってはいけないことです。
有料化・閉鎖に関しての記事はこちら⇩
人気商品が品薄状態になり、転売ヤーに狙われる
人気YouTuberや人気インフルエンサーなどがメディアでキャンプギアを使うと、話題性を呼んで皆がこぞってその商品を買い求めることになります。
狙っていた人気商品が品薄状態になることで入手できなくなるのは、非常に悔しい思いをします。
ただ、近年では人気ということに目をつけて商品を買い占めて、品薄で入手困難にしてから高い価格で売る所謂「転売ヤー」に狙われることもあります。
購入する際は適正価格で買って、絶対に転売ヤーを儲けさせないようにしましょう。
商業的になりすぎて疲れる
ブームとなるとキャンプ業界以外でもキャンプに便乗した商売を始めて、どこもかしこも「キャンプ!キャンプ!キャンプ!」状態の商業的になりすぎてしまい正直疲れます。
皆必死でこのブームで儲けようかを考えているみたいですが、少し圧が強すぎで急かされている気分がします。
ひっそりと楽しむのがキャンプの醍醐味だと思っている人もいるので、ブームが落ち着いて自分のペースで良い商品や行きたいキャンプ場を見つけていきたいですね。
最後に
いかがだったでしょうか。
キャンプブームのメリットとデメリットについて紹介しました。
一概に立場違えばどちらが正しいなんて言えないのですが、ただルールやマナーだけはしっかりと守ってキャンプをしていただければ全く問題ないです。
これからもキャンプ業界が良い意味で盛り上がれるようになっていければいいなと思います。