こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。
日本は地震、洪水、土砂崩れ、台風、大雪、竜巻、猛暑など世界的にも自然災害の多い国です。
昨今の地球温暖化による自然災害の発生率は昔よりも顕著になり、私たちの何気ない生活からいつ被災するかわからない状況になりました。
そのような状況になった時に役に立つのが「防災グッズ」で、これらを用意する際にはキャンプや登山のアウトドア用品でも活用して使うことができます。
今回は災害が起きた際や避難生活で活用できるアウトドア用品をご紹介していきたいと思います。
アウトドア用品は防災グッズとして役に立つ
キャンプや登山などのアウトドア用品は、ガスや電気、水道のライフラインのない自然環境でも快適に過ごすことができるように設計されています。
頑丈で耐久性に優れていたり、コンパクトで持ち運びがしやすいなどの高い機能性は災害時においては有効的に活躍してくれるので、いざという場面ではとても役に立ってくれるのです。
アウトドア用品で災害時のサバイバルスキルを身につけられる
災害が起きた時と自然の中で過ごすアウトドアでは、「ライフラインがない」という事では共通している点があります。
その「ライフラインがない」アウトドアで培うサバイバルスキルというものは、災害時の非常事態において活用できます。
例えば「シェルターを作る」「安全な飲み水の確保」「食料の調達」「応急処置」など知識や道具の使い方を学んでいるだけで身の安全を守ることに繋がります。
使える物資が限られている状態で寝泊まりしなくてはいけないので、どのくらいの「水」「食料」「ガス缶」「電池」などを消費するのか、キャンプなどを通して実際に避難生活の予行練習としておくと良いでしょう。
防災用に用意しておきたいアウトドア用品
アウトドア用品にはキャンプや登山などで使えるだけでなく、災害時であっても便利に使えるアイテムが多いです。その中で災害時に持っておくと役に立つアイテムをご紹介していきます。
LEDヘッドライト・ランタン
地震が発生した直後のような災害時には停電で電気の供給がストップしてしまい照明器具が使用できないことが考えられます。暗闇の何も見えない中での移動は危険なので、ヘッドライトとランタンを持っておきましょう。
ランタンは、燃料によって様々な種類がありますが、ガスや灯油などで明かりを灯すタイプのものは、一酸化中毒や転倒での火災の危険性の他に燃料が入手しずらいといった問題があるので、災害時の使用に向きません。
一方、充電式バッテリーや乾電池で点灯するLEDタイプのランタンは、ガスや灯油のタイプと比べると事故の危険性や燃料の入手の問題点がなく、モバイルバッテリーや予備の乾電池で明かりを長時間確保できるので災害時に向いています。
また、ヘッドライトは軽量かつコンパクトで持ち運びがしやすいだけでなく、頭に装着することで手ぶらでの移動や作業ができて大変便利なので災害時には必ず持っておきたいアイテムです。
エマージェンシート
災害時に救助が難航して直ぐに助けに来れない時の場合には、体が冷えないように保温力のあるエマージェンシートを用意しておくと良いです。
アルミ加工がされており体が放射する熱の90%を保ち、低体温症の予防効果を発揮します。また、広げれば体を包み込める程のサイズですが、畳めば手の平サイズの大きさになり収納にも困りません。
寝袋
災害時のような非常事態の中ではストレスがいつも以上にかかる環境にあり、なかなか寝れないといった事になるかと思われます。
睡眠は肉体的にも精神的にも疲れをとるのにとても重要な事で、しっかりと休めるように快適に眠る為には、寝袋(シュラフ)を用意しておくと良いでしょう。
一般家庭にある布団や毛布は大きくかさ張って重いですが、アウトドアで用いられる寝袋(シュラフ)は軽くてコンパクトに収納できるので持ち運びが簡単であったり、冬でも対応できる保温力の高いものもあります。
マットレス
災害時に避難する場所として開放される体育館や公民館などの屋内であっても床は冷えて硬いので、寝袋(シュラフ)だけでは快適に過ごすことができません。
その為、より快適に眠れるようになる為にはマットレスを持っておくと大変便利です。
マットレスを敷くことでクッション性が増し、床からの冷気を遮断できるので体にかかる負荷が軽減されます。
テント
避難場所では、多くの人が集まって共同で生活をしなければなりません。当然そうなるとプライベートの空間を確保することは難しく、常に人目にさらされる為ストレスがかかります。
テントがあれば、着替えや授乳など見られたくない場面であっても安心です。
また、避難場所が屋外になる場合にはテントがあることで、雨風が防げるので最低限の生活をするスペースを確保できます。
屋内で使う場合にはペグを使って地面に固定しない自立式のテントや僅か数秒で設営できるワンタッチテントがオススメです。
ガスバーナー
地震などの災害が起きてしまうと、ガスの使用もできなくなります。アウトドア用品のガスバーナーにはコンパクトで持ち運びに便利なものがありますので、災害時に用意しておくことでお湯を沸かしたり、食材を調理できます。
ガスバーナーは燃料にOD缶(アウトドア)とCB缶(カセットボンベ)の2種類あります。OD缶はアウトドア専門店で販売していることが多くて入手が難しいですが、CB缶はコンビニやスーパー、ホームセンターなど比較的入手がしやすいので災害時にはCB缶を使用するガスバーナーがオススメです。
クッカー
火を使うガスバーナーがあれば当然クッカーも揃えておく必要があります。
クッカーには鍋やフライパンがセットになっているものが多く、お湯を沸かしたり調理をするのに役立ちます。
ただし、サイズが小さいクッカーを選んでしまうと、レトルト食品を鍋に入れて湯煎で温められないので、ある程度の大きさのあるものを選ぶことをオススメします。
バーナーやカセットコンロで火を起こせたとしても、火にかけられるアイテムがなければ料理を作ったりお湯を沸かしたりできません。最低限のクッカー(調理器具)も揃えておく必要があります。
アウトドア用のクッカーは、フライパンとしても鍋としても活用できるなど、複数の用途で使える商品が多いです。1つでも用意しておけば、幅広いシーンに対応できるようになるでしょう。
レインウェア
災害時には電気やガスといった多くのライフラインが使用できなくなるので、特に秋や冬場の体が冷える時期には温かい恰好をする事が重要です。
風にされされたり、特に濡れてしまうと一気に体温を奪われ低体温症になってしまう可能があるので、防風性と撥水性のあるレインウェアを着ておくと濡らさずに体温を維持ができます。
ナイフ・マルチツール
災害時には食材を調理する時に切ったり、ロープを切ったりする場面などでナイフを使用することが考えられます。
ナイフに加え、さらにハサミや缶切り、ピンセットなどの複数の機能が備わっているマルチツールがあると、あらゆる用途にも対応ができるようになります。
非常事態の想定していない出来事が起きた時に、簡易的な工具がひとまとめになっているとても便利なアイテムです。
ドライバッグ
濡らしたく電子機器や衣類などは完全防水のドライバッグに入れておけば安心です。
それだけではなく、簡易的な洗濯機として中に汚れた衣服入れて外から揉めば、冷たい水に長時間手を濡らさずに洗濯ができます。
バックパック
災害時に必要な防災アイテムを収納する為には登山用のバックパックのような、容量や背負いやすさの機能性に優れたものだと移動がしやすく便利です。
災害が起きる前に普段から防災アイテムや非常食をまとめておくと、いざ災害が起きた時にそれを持ってすぐに避難ができます。
用意した防災アイテムを考慮してバックパックの容量を選びましょう。
浄水器
災害時には水道が使えなくなる可能性が高く、物資の飲料水が道路が寸断されて届かなかったり、店舗では直ぐに品切れを起こして入手が困難になることが考えられます。
そのような場合に安全な水を素早く確保できるのが携帯式の浄水器です。細菌やウィルス、寄生虫を99.99%除去が可能で、災害時に川や水溜まりから飲み水が確保できるので、どうしても飲料水が入手できない場合の最終手段として持っておくと安心です。
ただし、あまりにも汚い水(用水路の水)には除去ができない化学物質や重金属といった人体に有毒なものが含まれる場合があるので、飲み水として使うのは辞めておきましょう。
ウォーターバッグ
災害時に水道が使えなくなった時に、貯水タンクから水を貰いに行く際に1度に大量の水をストックしておけるウォーターバッグです。
大容量なだけでなく、コンパクトに畳んで収納スペースをとらない事や注ぎ口が上部と底部の2カ所にあるので使いやすくて便利なアイテムとなっています。
自家発電ポータブルラジオ
災害時は停電による電化製品が使えなく事が考えられ、テレビからの災害情報は一切入らなくなります。
そのような状況で災害の情報を入手する手段は、自家発電タイプのポータブルラジオが有効です。
ソーラーパネルや手回し充電によって電気を供給しなくても自ら電気を作ることが可能な為、停電してもラジオから「被害はどうなっているのか」「どのような行動をとるべきなのか」を知ることができます。
また、ラジオに蓄電された電気はモバイルバッテリーとしても使う事も可能で、スマホの充電にも役に立ちます。
ソーラーパネル
災害時には停電による電気の使用ができなったり、避難場所では充電に限りがあったりする場合が考えられます。
天気が良く日光さえあれば、コンセントから電源を供給しなくてもソーラーパネルを使って電気を確保する事ができます。
持ち運びに便利な折り畳み式で、USB端子を搭載しているので、スマホやモバイルバッテリーの充電も可能です。
非常食・飲料水
災害が起きた時には、物資の救援が遅れたり、街で食料を慌てて買いに来て品切れになったりする恐れがあります。その為、何も手に入らない間は非常食や飲料水をストックしておかないと空腹で倒れてしまうかもしれません。
いつ災害が起きても大丈夫なように非常食は1人当たり3~7日分は用意しておくことが推奨されています。
基本的には非常食は3~5年の長期保存ができ、頻繁に買い替えたりする必要もないので管理が楽です。
非常食の中には「アルファ米」という水を入れて数分すれば食べられるものもありますので、ガスと大量の水で湯煎を必要とするレトルト食品より資源をあまり使わずに食事を済ます事ができます。
最後に
耐久性が高く、コンパクトになる機能性を追及したアウトドア用品は、災害時にも怪我を防止したり、体調を整えたりすることに役立つ「防災グッズ」としても活用できる存在です。
災害はいつどこで起こるか分かりません。災害が起きても大丈夫なように、命を守るうえで今一度「防災グッズ」を見直し、必要なものを用意しておきましょう。