【レビュー】BLUETTI EB55ポータブル電源【初めてのポータブル電源にオススメ!】

フィールドギア・電子機器

今やキャンプの屋外でのレジャーにはかかせない存在となったポータブル電源。

夏は扇風機やミニ冷蔵庫で涼み、冬は電気毛布やIHを使った料理で暖まることができ、他にもスマホやLEDランタン、パソコンなどの充電が可能。

電気を使わない無骨なキャンプも楽しいですが、電気を使った快適なキャンプをすることもまた気持ちに余裕が生まれて自然を思う存分感じて楽しめる方法のひとつだと思います。

今回「BLUETTI JAPAN株式会社」様とご縁があって「BLUETTI EB55ポータブル電源」を入手しました。

結論としては、このポータブル電源は結構使えます!同じ500Wh級の中でも最強クラスの使いやすさ!

それでは実際に使ってみたレビューをしていきますので、ポータブル電源の購入を考えている方は是非参考にしていただければ幸いです。

本記事は「BLUETTI JAPAN株式会社」様より商品を提供していただき作成したものです。偏った感想ではなく、正直な感想を述べていますのでご安心ください。

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「BLUETTI EB55ポータブル電源」のスペック

出典:BLUETTI JAPAN
「BLUETTI」について

BLUETTI(ブルーティ)とは、中国の深圳で2009年に創業した「パワーオークグループ」によるブランドで、ポータブル電源やソーラーパネル、防災グッズ、キャンプグッズなどのアウトドア用品の企画生産・販売を行っています。

2021年には神奈川県相模原市に日本法人の「BLUETTI JAPAN 株式会社」が設立。

クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」では、総額2.7億円の支援により続々と新商品を展開した実績あり(2023年5月現在)。

●仕様

  • 型番:BLUETTI EB55
  • 容量:537Wh
  • 定格出力電力:700W
  • バッテリータイプ:リン酸鉄リチウムイオン電池
  • 重量:7.5Kg
  • 外形寸法:278×200×198mm
  • 充電温度:0~40℃

●入力

  • AC充電:12V~28V、200WMax
  • PV充電:12V~28V、200WMax
  • カー充電:12V/24V

●出力

  • AC出力 100~120V,Max 700W(サージ1400W):×4
  • 5521出力 12V/10A :×2
  • シガーソケット12V/10A:×1
  • USB-A出力 5V/3A:×4
  • USB-C Max 100W:×1
  • ワイヤレス充電 Max15W:×1

●充電回数・時間

  • スマートフォン(10W):約45回
  • 13インチノートPC(50Wh):約6回
  • デスクトップパソコン(80W):約6時間
  • 55インチTV(100W):約5時間
  • デジカメ:約120回
  • スロークッカー(200W):約2時間
  • 電動工具(80W):約5時間
  • ミニ冷蔵庫(60W):約8時間
  • 冷蔵庫(150W):約3時間
  • CPAP(40W):約11時間
  • ドローン(60Wh):約8回
  • LED 照明ライト(20W):約23時間

「BLUETTI EB55ポータブル電源」の特徴

「BLUETTI EB55ポータブル電源」には5つの特徴があります。(公式サイト参照)

5つの特徴
  • 537Wh大容量と700W定格出力
  • 2本同時入力で高速充電
  • 純正弦波で安心
  • 安全性の高いリン酸鉄リチウム電池
  • バッテリー寿命が長い

537Wh大容量と700W定格出力

出典:BLUETTI JAPAN

BLUETTI EB55ポータブル電源は容量537Whと定格出力700Wなっています。目安としてはスマートフォン(10W)では約45回、デスクトップパソコン(80W)では約6時間、55インチTV(100W)では約5時間の使用が可能です。

ただ、700Wを超える家電製品であるドライヤーや瞬間湯沸かし器、電子レンジ、トースターなどは使用できませんが、キャンプや緊急時に支障のない家電製品は使用できるので、幅広い対応が期待できます。

さらに13台デバイス同時給電が可能なので、複数人で使う場合での順番待ちもなく使用できます。

2本同時入力で高速充電

出典:BLUETTI JAPAN

BLUETTI EB55ポータブル電源はACアダプター×ACアダプターの2本同時に入力することで、通常よりも高速で充電が可能になります。

他にもAC充電×PV充電、AC充電×カー充電でも高速充電にも対応しています。付属ACアダプターだけでは約7時間、2本同時充電では約2時間で充電完了するので、大幅な時間短縮が見込めます。

PV充電では別売りの動作電圧がDC12~28Vのソーラーパネルを使用することで充電が可能になりますよ⇩。

純正弦波で安心

出典:BLUETTI JAPAN
出典:BLUETTI JAPAN

電化製品には電気の波形が存在しています。

BLUETTI EB55ポータブル電源の波形には「純正弦波」と言われる電化製品から流れている電流のなめらかなで規則正しい形状をし、機器の故障や劣化が起こらないように安定性を保ってくれていますので、安心して使用することができます。

これが「矩形波」「修正波」であれば、逆に機器の故障や劣化が起こりやすい不安定な状態となるので、使用には注意しなければなりません。

安全性の高いリン酸鉄リチウム電池

出典:BLUETTI JAPAN

「BLUETTI EB55」はリン酸鉄リチウム電池を採用しています。

コバルト酸リチウムや三元系材料は220℃以上で熱分解を起こすので危険性が高いとされていますが、リン酸鉄リチウムはリン(P)と酸素(O)の結合が強く安定しているので600℃までは熱分解が起こらないなど、安全性が大幅に向上しています。

そのため、一般的なポータブル電源で使われる他のリチウム電池と比べるとエネルギー密度が低く、耐熱性に優れているので安全性が高いのが特徴です。

バッテリー寿命が長い

出典:BLUETTI JAPAN

ポータブル電源の寿命には充放電のサイクル数が関係しています。

BLUETTI EB55ポータブル電源はサイクル数が2,500回と一般的なポータブル電源のサイクル数の500~2500回に比べるとサイクル数が多く、その分バッテリー寿命は長いことが言えます。買い換えのことを考えれば寿命が長い方がお得に使うことができます。

因みにバッテリーを長持ちさせるには最低でも半年に1回、満充電表示となるまで充電を行うことが公式から推奨されています。他にも、どの電化製品にも言えますが入力と出力を同時に行う「パススルー充電」はバッテリーの寿命を縮めるので注意しましょう。

「BLUETTI EB55ポータブル電源」の外観

配送された段ボールから取り出すと中には白色の化粧箱が入っていました。スッキリとまとまったシンプルなデザインがされていて高級感のある感じがします。

商品内容は以下の通りです。

商品内容
  • ポータブル電源 (EB55)本体:×1
  • ACアダプター充電器(90W):×1
  • ACケーブル(ACアダプター充電器に接続):×1
  • カーチャージャケーブル (車からXT60):×1
  • MC4ソーラー充電ケーブル (MC4からXT60) :×1
  • 取扱説明書:×1
  • 保証カード:×1
  • 証書:×1

ポータブル電源のサイズは278×200×198mmです。紅茶花伝(440ml)とじゃがりこで比較するとそこまで大きいと感じないのではないでしょうか。

ポート数
  • ACジャック:×4
  • DCジャック:×2
  • シガーソケット:×1
  • USBタイプA:2×2
  • USBタイプC:×1
  • ワイヤレス充電(上面)

BLUETTI EB55ポータブル電源の本体の正面はこのような感じで、液晶画面・入力・出力が全てこちらの面に備わっているので、非常に使いやすくなっています。

また、ACジャック・DCジャック・シガーソケット・USBタイプA・USBタイプCとさまざまな充電ケーブルに対応し、そのポート数の多さは圧倒的!

他社メーカーの同じ容量のポータブル電源と比較してみても、こちらの方が優れていると思います。

INPUT(入力)
OUTPUT(出力)

INPUT(入力)・OUTPUT(出力)部分にはそれぞれゴム蓋がしてあります。

上面にはワイヤレス充電機能(対応機種のみ)と持ち運びに便利なハンドルが付いています。また、フラットなのでランタンやポータブル扇風機などを充電しながら置いたりとミニテーブル的な使い方もできます(ただし、飲み物は濡れると危ないのでNG)。

左側面
右側面

左右の側面には排気口と吸気口があり、内部の熱を逃がす仕組みになっています。

背面にはライトが付いており、押す回数で点灯パターンが変わります。

1回目で弱・2回目で強・3回目で点滅(SOS)の3パターンで点灯します。

特に3回目の点滅(SOS)は遭難や緊急時に助けを呼ぶモールス信号として「・・・---・・・(トン・トン・トン・ツー・ツー・ツー・トン・トン・トン)」で点灯してくれます。

またライトの幅が広く、おおよそ5m程の広範囲を照らしてくれるので、有事の際でも作業がしやすいかと思います。

底面の四隅には滑り止め防止があり、棚などの高い所で保管している時に地震が起きても、落ちて壊れるといった心配はなさそうです。真ん中には各種認証と充電規格があります。

液晶画面は電源ボタンを押せば点灯し、太陽光の強い日中でも見やすい黒の背景にブルーとホワイトを使った色で、バッテリー残量、INPUT(入力)・OUTPUT(出力)のW数が確認できます。

バッテリー残量は20・40・60・80・100%の20%毎に表示されています。

OUTPUTは50Hzと60Hzに切り替えて対応可能。

また、ECOモードはON・OFFにも切り替え可能で、ON状態だとAC電力量(DCは対象外)10W以下の状態が4時間以上続く場合、自動的に電源OFFになります。

説明書には他にも「バッテリー低電圧警告表示」「温度以上警告表示」「過負荷警告表示」「出力ショート警告表示」と危険な状態になると液晶画面に一目で分かるように警告表示が出るようになっています。

因みに外での液晶画面の見え方はこのような感じです。

日中では黒の背景にブルーとホワイト色の方が見えやすいと思いますね。

「BLUETTI EB55ポータブル電源」を使ってみた

充電時間の検証(入力時)

自宅で0%の状態で充電時間を計測してみました。BLUETTI EB55に付属するACアダプターは90wまで対応しており、私の自宅での充電(入力)した場合は平均75Wで100%充電するまでに約7時間程かかりました。

概ね公式情報通りの充電時間でした。

もう少し早めに充電をしたいという場合は、AC電源アダプターやソーラーパネルを同時使用する方法で高速充電が可能です。

テレビを使用してみた

テレビはキャンプで使う人はいないと思いますが、災害が起きて停電になった時の被害情報を知る媒体として必要な家電製品です。

テレビ自体はW数が低いので、テレビの電波が届いていれば、ポータブル電源に繋いで使用できます。

IHクッキングヒーターを使用してみた

火を使わず手軽で安全に料理が楽しめるIHクッキングヒーターを使ってみました。使用するのはドリテックのIHクッキングヒーターDI-218で、100~800Wまで対応しているので、500W・600W・700Wで23℃1Lの水を沸騰させてみました。

結果としては

500Wでは約15分で沸騰し、バッテリー残量は20%減少しました。

600Wでは約11分半で沸騰し、バッテリー残量は40%減少しました。

700Wでは負荷がかからないようにするためか683Wに出力が調整されて約10分半で沸騰、バッテリー残量は40%減少しました。

因みにポータブル電源は定格出力700Wまでに対して800Wで使用してみましたが、一応使えるようで775Wまで調整が入りました。ただ、定格出力を超えており、壊れる可能性があるのでオススメしません。

このことから調理の際に一酸化中毒や火事の危険のあるテントや車内などではIHを使い、それらの危険性が低い屋外ではシングルガスバーナーを使うなどしてなるべく使い分けをした方がバッテリー残量を減らさずに済むでしょう。

自然放電の検証

よく家電製品で十分に充電していたはずなのにいざ使おうと思ったら、結構バッテリー残量減っていたなんてことがあります。

このような何も使っていなくても電気を消費する「自然放電(自己放電)」は電化製品では必ずあることです。ましてや緊急時に使おうと引っ張り出したら0%の状態であったら困りますよね。

こちらも公式の情報では記載がなかったので100%充電状態で1週間放置したらどのくらい自然放電しているのか検証してみました。

結果としては1週間では100%表示のままでした。実際にはそれ以下で確実に自然放電はしているはずですが、80%~100%であろうが表示としては100%となっています。でも思ったよりも消費されていなかったかなと思いますね。

良かったポイント

先程の「BLUETTI EB55ポータブル電源」の5つの特徴を紹介しましたが、それに付け加えて個人的に良かったポイントを紹介します。

さまざまな充電ケーブルに対応&ポート数が多い

DC・シガーソケット・USBタイプA・USB-C・AC・ワイヤレス充電とさまざまな充電ケーブル(出力)に対応しています。

また、ポート数もINPUT(入力)は2ポート、OUTPUT(出力)は13ポートと他社メーカーと比較しても圧倒的に多く、W数の低い小物アイテムの複数同時に充電しても大丈夫です。

入力も出力も正面に集約されているので、わざわざ側面など向きを気にして接続する必要もないのも嬉しいポイントだと思います。

安全装置が起動する

BLUETTI EB55は定格出力のW数を超えた場合には、強制的に出力ポートがOFFになり安全装置が起動します。

説明書には他にも「バッテリー低電圧警告表示」「温度以上警告表示」「過負荷警告表示」「出力ショート警告表示」と危険な状態になると液晶画面に一目で分かるように警告表示が出るようになっています。

万が一の事故が起こらないように安全装置が起動したり、警告表示がされるのは非常に安心です。

背面のライトの照射範囲が広い

背面のライトが幅広仕様なので、照射範囲も広いです。

6畳の部屋全体を明るく照らせるほか、外でも一面を明るく照らせるので万が一携帯ライトやランタンを持ち合わせていなくても緊急時にはこれ1台で十分な光量を得ることができます。

気になったポイント

次に個人的に気になったポイント紹介します。

バッテリー残量が正確な数値で表示されない

BLUETTI EB55ポータブル電源のバッテリー残量は、20・40・60・80・100と20%毎に表示されています。

つまり残りが60%と表示されていたら40~60%の間、もしくは60~80%の間なのか正確な数字がわからないのがネックです。

そのため、60%と表示されていたら40~60%の間と想定し、余裕を持った見方をしないと災害での緊急時に使用配分を誤ることになるでしょう。

充電中(出力)のファン音

BLUETTI EB55ポータブル電源は自動温度管理機能付きで、電力の総負荷が30%を超えた場合にファンが自動的に起動する仕組みになっています。

ファンの稼働音をdB(音の強さのレベルを表す単位)で計測してみたところ58~60dB(平均59dB)で、走行中の自動車内や普通の会話、デパート店内といった騒音レベルに該当します。

他社のポータブル電源でも同様に仕方ないと言えばそうですが、音に過敏な人は気になるかもしれないです。因みに私はそれほど気にはならないので、全然許容範囲ですね。

このような人にオススメ!

  • 1~2日で電化製品を使用したキャンプがしたい人
  • 停電や災害用として不測の事態に備えたい人
  • 700Wまでの最低限生活に困らない電化製品の使用だけでいい人
  • バッテリー寿命が長いポータブル電源が欲しい人
  • 安全面に配慮したポータブル電源が欲しい人

今回紹介したBLUETTI EB55ポータブル電源はこちら⇩

ソーラーパネルがあれば太陽で屋外でも充電可能。さらにACアダプターと併用で充電速度もアップ!⇩

急速充電ができるACアダプターで充電時間を大幅に短縮可能!⇩

専用保護ケースに入れれば、傷や汚れ、水滴から守ってくれので安心です。⇩

他にも嬉しいサービス付き⇩

  • アフターサービスサポート
    販売した商品の修理・点検などを受付ています。またBLUETTIの直営店舗でも行えます。
  • 全国無料配送
    購入した商品は全国どこでも無料配送で、送料を気にすることはありません。
  • 2年間保証
    BLUETTI商品はご注文日から24ヶ月のサポート(保証)が付いています。万が一不良・破損・誤納品など、および正常使用による不具合の場合は、無料修理/交換の対象となります。
  • 30日間のプライスマッチ保証
    購入後30日以内にBLUETTI公式サイト価格が下がった場合、ご要望に応じて、差額の返金を保証。

最後に

BLUETTI EB55ポータブル電源はコンパクトでありながらも、数多くの充電ケーブルや家電製品に対応できるとても便利な機能を備えています。

W数の高い電化製品をガンガン使うのには向かないですが、必要最低限の生活に困らない程度のW数が低い家電製品を使うのにはこちらの方がコスパが良いです。

キャンプに持ち運んで使うも良し、停電などの災害時に緊急用として使うも良し、もしくは自宅の庭でのDIYやガーデニング作業の工具に使うも良しで、あらゆるシーンにて活躍すること間違いなし。

特に初めてのポータブル電源の購入を検討されている人には是非ともオススメしたいです!

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