【登山レポート】日本百名山 富士山【須走ルート】

日本百名山

こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。

日本で一番高い山と言えば「富士山」と日本人なら誰もが知っている有名な山で、その独立した綺麗な三角形はとても美しく、神様や芸術などの対象として古くから親しまれてきました。

そんな日本人の憧れの富士山を僕は昔自転車で日本中を旅していた頃にたまたま通りがかった時に記念に登りに行ってきましたので、レポートを書いておきたいと思います。

山行データ

時期:2017年9月4日~9月5日 晴れ
場所:静岡県駿東郡小山町須走
登山スタイル:山小屋一泊 ピストン
パーティ:スタート時単独で途中から4人
登山タイム:9月4日6時間33分、9月5日12時間10分
登山コース:須走ルート

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富士山とは

富士山(ふじさん、英語: Mount Fuji)は、静岡県(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る活火山である。標高3776.12 m、日本最高峰(剣ヶ峰)の独立峰で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られている。数多くの芸術作品の題材とされ芸術面のみならず、気候や地層など地質学的にも社会的に大きな影響を与えている。懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山で構成され、その山体は駿河湾の海岸まで及ぶ。日本三名山(三霊山)、日本百名山、日本の地質百選に選定されている。また、1936年(昭和11年)には富士箱根伊豆国立公園に指定されている。その後、1952年(昭和27年)に特別名勝、2011年(平成23年)に史跡、さらに2013年(平成25年)6月22日には関連する文化財群とともに「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録された。日本の文化遺産としては13件目である。富士の山と呼んだとしても、「ふじやま」という呼称は誤りである。

出典: ウィキペディア(Wikipedia)

登山コース

須走ルート

  • 出発地:須走口五合目(標高1970m)
  • 標高差:約1800m
  • 往復の距離:約13km
  • 所要時間:登り:6時間50分 下り:3時間20分
  • 剣ヶ峰往復:+1時間30分
  • 樹林帯を抜けると、どこからでもご来光や影富士が見られる。
  • 火山砂利の下山道を一直線に下る「砂走り」がある。
  • 登山道と下山道が別。本八合目から山頂までの区間は吉田ルートと合流。
  • 樹林帯では見通しが効かないため、夜間や濃霧時は道に迷わないように注意。

YAMAPの登山コースの地図をアプリにインストールしておきましょう。

登山時期

出典:日本百名山登山支援

登山開始

2017年9月4日に自転車旅行中に「そうだ、せっかく富士山の近くまで来たのだから登ってみよう!」とその日の朝思いつきで登山を決意しました。

登山装備なんて持ってなく、ノースフェイスの四角いリュックにパンとレインウェアと着替えを入れてランニングシューズだけで行きました。

今考えるといくら初心者でも登れる山と言われてるとはいえ装備が不十分で無謀だったと思います。「道の駅 すばしり」に自転車を預けて、ここから歩いて5分程の富士山須走口5合目までのバス停に向かいます。

当時須走口五合目の往復料金は1,800円でした。外国の方も金剛棒や日本の鉢巻きして張り切っていました。

観光用の大型バスなのでゆったりした椅子でくつろげます。

AM9:21 20分程で五合目まで一気に登って来れます。

案内図があるのでどこに何があるかとか注意事項をよく読んでおきましょう。

トイレは有料でだいたい200円します。

飲み物は標高が高くなるにつれて値段も高騰していくので早めに購入するのをおすすめします。

スタートが標高2,000mからなので標高差1,776mです。

AM9:29 いよいよここから登山が始まります。
この日も沢山の人が登っているので何かあっても大丈夫かもしれないと思って登り始めました。

少しの登ったら 登山者の安全と富士山を守護する古御嶽神社がありました。ここで安全を祈願して張り切って進みます。

階段が整備されているので初心者でも登りやすいです。

ヤマトリカブト

ミヤマアキノキリンソウ

ヤマホタルブクロ

しばらくすると階段はなくなり岩がゴロゴロ。

上を見上げても頂上までまだまだ。天気も怪しくなってきました。頼むから雨降らないでくれ。

AM10:23 六合目到着。ここまでは序盤なので全然疲れなません。

ここは標高2,450mの新六合目で、「新」ということは最近できたということでしょうか。まだ450mしか登れていません。先は長い。

トイレや飲食、混合棒の焼印、宿泊も完備されて至れり尽くせりですが、少々値段が高めなので無理のない範囲でお財布と相談しましょう。 ここで明日のご来光を見る為に8合目の小屋に宿泊することを一緒に登ってきたおじさんグループに話したら手持ちの5,000円では足りないことが発覚し、おじさん達と予定が一緒だったので下山するまでお金を貸していただきました。事前に計画は立てておかないとこういうことになるので注意です。そして反省。

シロバナヘビイチゴ

オンタデ

AM11:29 標高2,700mの本六合目に到着。

少し風が吹いていましたが、まだ寒くなく疲れも出ていないですがおじさんグループは疲れが出てきた様子。
恩があるので何かあったら僕がサポートできるようにしたいです。

ここから勾配が急になっていきます。

PM13:15 標高3,090mの七合目に到着。

ここも設備が充実していますが、六合目に比べたら高騰しています。でもこういう所で食べるご飯は格別だろうな~。

標高3,000を超えると流石に酸素が薄くなってきた気がします。

PM14:26 標高3,200mの本七合目に到着。

酸素が薄くなって休憩も多めにとります。

おじさんグループの一人が足が痛いということで負担を減らすために僕が荷物を持って歩きます。自転車を毎日漕いでいるので体力は大丈夫です。

地面が砂利のようになってきたので少々滑りやすくなりました。

振り返ってみると登ってくる人が後を絶ちません。

PM15:20 標高3,350mの八合目に到着。
皇太子殿下が御宿泊された山小屋です

PM16:02 標高3,400mの本八合目に到着。

インフレが凄まじい。

この高さになると高山病にかかる人が出てくるみたいです。幸いここまで来る際に僕は高山病にかからなかったです。

半袖短パンの外国人グループが寒さと疲労で悶絶していました。流石に軽装すぎるだろ。じっとしてると風が冷たくて寒いです。

本日はこちらの山小屋「江戸屋」で宿泊です。
平日素泊まり6,000円、夕飯付6,800円、二食付7,800円。
僕はパンとお菓子を持ってきているので素泊まりにしました。

思ったより中は広いです。

充電やWifi、トイレ、登山装備も売っているので緊急時にも対応できるようになっています。

寝る場所は2段ベットでみんなで肩をぶつけながらぎゅうぎゅうで寝るスタイルとなっています。必要最低限の睡眠だけ約束されています。

この料金でもあまり高いと感じなくなってきました。この中ではビールが一番お得ですね。

小屋から見た逆さ富士。
明日は早朝2時から山頂アタックするので20時には就寝します。

登山二日目

AM2:08 9月5日 本八合目から山頂までアタック開始。
時間になったので起きたら頭痛がしていて「ヤバい、高山病にかかってしまった。」と絶望して登るかどうか迷っていました。でも折角ここまで来たのだから意地でも登るしかないと当時の僕は気合で登ることにしました。

街が薄っすら明るいです。深呼吸して頭に酸素が回るようにすれば高山病は治ると思って登ることにします。

山頂まで続くみんなのヘッドライトの灯りだけで進んでいきます。ここは結構足場が悪く、ロープもしっかりしていないので滑落に注意してください。

AM3:07 標高3,600m九合目に到着。
もう少しだ。頑張れ!

この鳥居をくぐれば山頂だ。

富士山山頂

AM3:56 富士山山頂に到着。
山頂に着くころには高山病も治っていたので、気分は最高です。

ちょっと寒すぎるので浅間大社の中を見たりします。
ここでお守りとステッカーを買いました。

定番中の定番ですね。

この当時は山バッジに興味なかったのですが買っておけば良かったな。

寒さに耐えかねた登山者が続々と温かい食べ物を求めて入ってきます。

天気も良好。ご来光までもう少し。ガチガチ鼻水たらして震えながら待ちます。

AM5:25 ご来光。
果てしなく続く雲海の奥からオレンジ色に太陽が見えた瞬間は この世の者とは思えない神秘的で不思議な感じがします。

さて、ご来光も見たことなのでお鉢巡りをして行きましょう。だが沢山の登山者で溢れていたのでおじさんグループと逸れてしまいました。仕方がないので探しながら回ることにします。

これが富士山の火口か。とんでもなく大きいです。

ここは世界の果てのひとつなのかも知れない。

逆さ富士で集落が一つ収まりそうなくらいの巨大な影です。

初めて霜柱を見たのでテンション上がってます。

ランニングシューズなので砂利がすごく滑りやすくマジでそのままズルズル止まらず崖から落ちそうになりました。

先の頂上だと思って記念撮影した場所とは別に本当の最高峰がである剣が峰あります。御覧の通りみんな記念撮影のために長蛇の列を作っています。

AM6:26 日本最高峰富士山剣ヶ峰。
並ぶのが嫌だったので脇から撮影しました。

カチカチに凍ってます。

先とは別に浅間大社の社殿が他にあります。

雲海が晴れて太平洋が望めました。こうして見ると海まですごく近くに感じます。

ぐるっと一周して戻ってきました。ここで運良くおじさんグループとも合流することが出来たので一緒に下山することにしました。 折角登った富士山を降りるのはもったいない気がしますが 下山のペース配分がわからないので仕方がないですね。

下山

朝くぐった鳥居です。なんとここで腰の曲がったお婆ちゃんや5歳くらいの子供まで登って来ていたので凄くびっくりしました。チャレンジ精神は年齢関係ないのですね。

富士山をブルドーザーが登って来ている様子に遭遇しました。
山小屋に必要な物資はこのブルドーザーに乗せることで多くの物を運ぶことができるのでなくてはならない存在です。

また富士山には登山者が捨てていった大量のゴミが放置されています。
これらのゴミを回収する方達は足場が不安定な急な斜面での作業を強いられ、大きなけがに繋がります。登山者は必ずゴミを捨てずに持ち帰るようにしましょう。

下山は登りとは違う「砂払い」と言われるルートを推奨され、細かい砂利と火山灰のあるルートになるので足が埋まったり滑ったりするので注意です。

因みに角度もえげつないので安全に降りるにはトレッキングポールが必須だと思います。

この砂利と火山灰の道が2時間半くらい続きます。ここで昨日の足を痛めたおじさんが歩くのが厳しくなってきたので僕がリュックを持ってあげます。そんな僕も登山靴ではないので足のつま先が痛くてロープをつかんだり、時々後ろ向きで歩いたりして緩和させながら行きました。

バス停まであと30分の所までやってきました。中々「砂払い」が終わらなかったので精神的にきていたのでようやくほっとしました。この後は樹林帯を通ります。

フジアザミ

登りのルートと合流して古御獄神社に戻って来ました。

PM14:18 無事に下山完了です。リュックを持ってくれたお礼ということで李のソフトクリームをいただきました。
「君がいなかったら下山できなかったよ。ありがとう。」と言われて嬉しかったです。こちらこそ何も調べず富士山に登って色々助けていただき、ありがとうございました。

おじさん達のグループは先にバスに乗ってお別れし、この後僕は昨日のバス停行きに乗って帰りました。

「道の駅 すばしり」まで帰って来たので何か食べようと思ったら財布がないことに気が付き顔が真っ青になったのを覚えています。後でバスに置き忘れていたことがわかりしっかり帰って来たのは良い思い出です。

注意ポイント

  1. 細かい砂利や火山灰で足場が滑りやすかったりバランスがとりづらいのでトレッキングポールが必要です。また靴の中が灰まみれになるのでスパッツも必要になります。
  2. 複数の下山ルートがあるので帰りは間違えないようにしましょう。
  3. 日の出前の登山や怪我やルートを間違えて夜になってしまうことがあり得るので懐中電灯やヘッドライトを持っておきましょう。
  4. 富士山では物価が兎に角高いです。1万5千円~2万は最低持っておきましょう。

富士山須走口の周辺施設

ネットから登山道具のレンタルできます

登山道具を持っていない方や装備に不安にある方は是非「やまどうぐレンタル屋」をご利用してみてはいかがでしょうか。

悪天候や体調不良でキャンセルしても全額返金となりますので、気軽に申し込んでみましょう。

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最後に

記念すべき本格的な初登山が日本最高峰の富士山でした。この当時は初心者でも簡単に登れると聞いていたので慢心して登山装備ではなくただのランニングシューズという馬鹿丸出しの状態で登ったわけですが山頂までの登りは大丈夫だったのですが、翌日の下りで靴底の薄い靴の影響をもろに食らって足のつま先が痛くて痛くて仕方がなかったのを覚えています。なので所々後ろ向きで歩いたりしながらなんとか下山することが出来ました。

本当に登山用品の大切さを知る良い会だったと思います。

編集:昭文社 地図 編集部
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