こんにちは、ロストマン(@the_lost_man77)です。
皆さんはキャンプ用のランタンにはどのような物を使われているでしょうか。
大まかにランタンには「LEDランタン」、「ガスランタン」、「オイルランタン」、「ガソリンランタン」、「キャンドルランタン」の5つがありますが、今回はその中でも取り扱いが少々難しいけれど、寒さに強い「ガソリンランタン」の説明と商品を紹介していきたいと思います。
ガソリンランタンとは
ガソリンランタンは、ガソリンを燃料にして明かりを灯すランタンです。
ガスや灯油ランタンと比較して冬の凍えるような寒さでも点火がしやすいうえ、安定して燃焼させることができます。またLEDランタンよりも耐久性が高いので、長く使用できるのが特徴です。
一方、点火するには燃料タンクに圧力をかける「ポンピング」とマントル全体に火をつけて炙る「空焼き」という作業が必要になります。
「ポイピング」はポンプノブを使い空気を送ることで、燃料タンク内の圧力を高めて光源となるマントルに気化したガソリンを移動させる作業です。使用後は空気を十分に抜き、長時間使用しない場合はガソリンも抜いておきます。
「空焼き」はマントルをライターなどで炙る作業で、マントル全体に火を移して白色繊維が燃え広がり、黒色から白色になったら準備完了となります。
使用後には手入れも必要になるので、簡単に済ませたい人にはストレスとなるかもしれません。
ただし、しっかりと手入れをすることで長持ちするので、道具としての味や愛着が出てそれを楽しむのがガソリンランタンの醍醐味なのだと思います。
ガソリンランタンの燃料
ガソリンランタンの燃料はもちろんガソリンを使いますが、「ホワイトガソリン」と言われるものを使います。
ホワイトガソリンは自動車用のレギュラーガソリンの添加剤が入っていないガソリンで、別名「ナフサ」と呼ばれるプラスチック原料に使われる石油製品です。
また揮発性が高く、引火点は-40℃と常温ですぐに着火する大変危険なオイルなので、缶の容器で密閉して風通しの良い、暗所で保管する必要があります。
ホワイトガソリンはキャンプ用品店やインターネットで購入することができます。
ガソリンランタンの使用時の注意点
火器なのでテントなどの屋内で倒した場合に火災になる恐れがあることや、一酸化炭素中毒になる危険性があるので、屋内の使用は絶対に止めましょう。
燃料のホワイトガソリンは、引火点-40℃と常温でも直ぐに着火し、屋外でも不安定な場所に置いて倒してしまうと火災の原因になるので、安定した場所に置きましょう。
ホワイトガソリンはメーカーによって純度が違い、商品に合わないガソリンを入れてしまうと故障の原因になるので止めましょう。
タンクに燃料を入れたら、液漏れしないように蓋をしっかり閉めましょう。万一、倒してしまった場合燃料が漏れて火災の原因になります。
使用後は空気を十分に抜き、長時間使用しない場合はガソリンも抜いて、燃料バルブと燃料キャップ、ポンプノブの3つをきちんと閉めておきましょう。
またホワイトガソリンを保管する時は缶の容器で密閉して、風通しの良い暗所で保管しましょう。
ガソリンランタンや保管した缶の側には焚火やストーブなどの熱源を持つものを近づけると、火災や爆発の原因になるので遠ざけて使いましょう。
ガソリンランタンのおすすめ紹介
さて、いよいよガソリンランタンの紹介となりますが、現在取り扱いをしているメーカーはコールマンのみになっています。
他のメーカーにはないコールマンの強みとも言えるガソリンランタンを紹介していきます。
【コールマン】ワンマントルランタン
サイズは約16×31cm、重量が約1.4kgと中型のワンマントルランタンで、2010年度に「ロングライフデザイン賞」を受賞したコールマンの人気ロングセラー商品です。
燃焼時間は最大光量時に約7.5時間、最小光量時には約15時間の連続燃焼ができるので、夜が長い冬の季節でも安心して使用できます。
また明るさは約200CPで130W相当の光量で、メインランタンまたはサブランタンとしてもオススメです。
【コールマン】パワーハウス ツーマントルランタン
サイズは約18×35cm、重量は約1.8kgのマントルが2つ搭載された大型ツーマントルランタンです。
ワンマントルと比較すると、使用する燃料が多くなり最大光量時に約7時間、最小光量時に約14時間と燃焼時間も少しばかり短くなりますが、その分約300CPで190W相当の光量となり一段と明るくなるのが特徴です。
準備や手入れに少しばかり手間がかかりますが、キャンプサイト全体を照らすには十分でメインランタンとしてオススメのアイテム。
【コールマン】ノーススターチューブマントルランタン
チューブ型マントルを採用し、約360CPと230W相当の大光量の大型ガソリンランタンです。
こちらもツーマントルランタン同様に最大光量時に約7時間、最小光量時に約14時間の連続燃焼が可能。
通常ホワイトガソリンを使用しますが、災害などの緊急時には自動車用のレギュラーガソリン(無鉛ガソリン)でも使用可能となっているので防災用として活躍が期待できます。
ガソリンランタンとしては初の自動点火装置付きで、ライターがなくても簡単に点火できるのが魅力的。先端にはポンピングの目安となるプレッシャーインジケーターが付いており、さらにベンチレーター・グローブガード・グローブが一体構造のため、マントルの装着も簡単です。初心者でも取り扱いやすく初めてのガソリンランタンとしてオススメです。
【コールマン】ツーマントル デュアルフューエルランタン
日本では未発売のシルバーカラーのタンクが特徴の海外限定モデルである中型ガソリンランタンです。
サイズは約15×30.5cmで、重量は約2㎏と持ち運ぶにも大きすぎないサイズ感。
レギュレーターを2つ搭載したツーマントルタイプで、明るさは最大700lmの連続燃焼は約7時間可能です。テントサイトを照らすメインランタン、またはサブランタンとしてオススメです。
最後に
いかがだったでしょうか。
ガソリンランタンは、燃料に引火しやすいガソリンを使うことで取り扱いには他のランタンよりも一段と気をつけなければいけない点や、ポンピングとマントルの準備、手入れもしなければいけない点など大変なことが多いと思います。
しかし、寒い冬場でも安定した火力で燃焼できるので、とても頼りになる存在でもあります。
大変であっても自分で道具の世話をするのも味や愛着が出るのがガソリンランタンの醍醐味だと思いますので、それらが好きな人はガソリンランタンを検討してみると良いでしょう。